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重くのしかかる返済は、若者の夢にも影響を与えているそう。
「奨学金の返済が重荷になってしまっていると感じるか?」という質問に「あてはまる/ややあてはまる」と回答した方は80%に。
「現在の生活が苦しいと感じる」「満足な貯金ができない」「贅沢ができないと感じる」「借りたことを後悔している」というそれぞれの質問にも半数以上が肯定する回答をしており、生活に影響が出ていることが分かりました。
全国の20代〜30代の男女8,108人に対して奨学金制度の利用実態を調査したところ、31.9%が「利用した」と回答、おおよそ3人に1人が利用したことがあるそう。
「奨学金を利用していた」と答えた方の中で、返済の義務が生じる貸与型奨学金の利用者は給付型奨学金との併用も含めると86%と大多数で、奨学金制度を利用する人の大部分が返済義務がある太陽型奨学金を利用していることが分かりました。
奨学金の用途を複数回答可で聞いたところ、授業料が60.3%と最も多い回答に。
また「生活費」と答えた人は32%、その他に「教材費」「入学金」「ゼミ・研究費」といった回答が続き、様々な用途で利用されている実態が判明。
現在の奨学金の返済状況を聞いたところ、半分以上となる51.5%が現在も返済中と回答。奨学金の総額は100万円〜500万円の割合が殆どで、現在も返済残高が「100万円〜200万円残っている」と回答した方は最も多い28%という結果となりました。
ここまでの調査で、奨学金に対してネガティブな印象を受けた方もいることでしょう。
しかし、奨学金制度は経済的な理由で進学が難しい家庭の子供に対して資金の貸与・給付を行うことで、高校や大学に通うことが出来る素晴らしい制度。
学ぶことに意欲的でも、学校に通うためにはお金が必ず掛かってしまうもの。奨学金が無ければ「進学を諦めて就職するしかない」という家庭の方も多数存在しているのが実情です。
実際に独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)には、
「奨学金のおかげで4年間勉強する事ができ、就きたい業種で今頑張る事ができています。」
「今の私があるのは奨学金のおかげです。今後も学生への支援、心から応援しております。」
「奨学金のおかげで東京の大学を卒業できました。今も東京で暮らしており、感謝してます。」
といった、奨学金のおかげで進学出来た、希望した就職先に就くことが出来たといった感謝の言葉が多数寄せられているのです。
「将来へ多少の負担を強いることになったとしても進学したい」「将来就きたい職業があるため勉強を頑張りたい」といった意欲がある方は、ぜひ恐れずに奨学金制度を利用しましょう。
現在は返済義務のない給付型奨学金や大学・専門学校の入学金・授業料の減額・免除される制度も出来ているので、ぜひこれらの制度を活用してみてください。
貸与型奨学金制度を利用した方にとって、返済は経済的な負担となってしまい「夢を諦めざるを得ない」という方がいる、ということが判明した今回のアンケート調査。
しかし、奨学金は「奨学金によって将来への道が拓けた」という方も多い支援制度です。
アディーレ未来創造基金はこの状況を鑑み、奨学金返済に苦しむ若者の支援となるようなプロジェクトを10月に発足することも告知しているので、もし進学後の現在の生活で奨学金返済が負担となって夢を諦めてしまっているという方は、今後発表予定の本プロジェクトの続報をお待ちください。