朝晩の冷え込みも一段と厳しくなり、冷えから来る不調を感じている人も多いのではないでしょうか。対策をしているつもりでもつらい冷えをなかなか撃退できない時は、温め方に一工夫が必要かもしれません。この記事では、パーツ別の冷えの原因と対策法をご紹介。なかなか抜け出せない冷えの症状を年末までに改善して、寒さに負けない体で新しい年を迎えましょう。
冷えが招く不調とは
私たちの体は、冷えを感じると内臓を先に温めようと血液が体の中心に集中するため、自然と末端の手足が冷えやすくなります。ただ、あくまでそれは初期症状。
そのまま放置してしまうと徐々に腰やお腹にまで冷えを感じるなど症状が悪化する可能性があります。冷えは疲れや免疫力の低下、頭痛、不眠などさまざまな不調の原因となるため、早い段階で気付きケアしていくことが大切です。
体のパーツ別・冷え対策
意識して体を温めているけどなかなか冷えが改善しないという時はありませんか?冷えのタイプはさまざまあり、それに合った温め方を知ることが大切です。具体的にみていきましょう。
1.手足の冷え(冷え進行度★☆☆)
冷えの初期症状。寒さによって血管が収縮し、心臓から遠い部分にあたる末端までの血流が滞ることで手足の冷えが引き起こされます。
<特徴>
・手足やその末端が冷える
・寒い場所では手足の先から冷えやすい
・冷えと同時に肩こりや頭痛を感じやすい
<対策法>
・血流促進機能のあるビタミンEたっぷりの食材(ホウレンソウなどの緑黄色野菜、ナッツ類など)を摂る
・血管収縮を引き起こす緊張状態をできるだけ避け、リラックスするよう心がける
・手湯・足湯で外側から直接温める
・軽いストレッチや岩盤浴などで体の新陳代謝をアップ
ワンポイント:デスクでも簡単!温めハンドマッサージ
仕事中に末端の冷えを感じるという人も少なくないはず。ここでは簡単なハンドマッサージ法をご紹介。
親指と人差し指の付け根部分には「虎口(ここう)」というツボがあり、自律神経を整えて血流を促進し、手足を温める効果があります。ハンドクリームを適量つけた後、反対の手でツボを押さえ3分ほど優しくマッサージすることで、手先からじんわり温まるのを感じられるはず。
2.下半身の冷え(冷え進行度★★☆)
下半身の冷えは全身の冷えに繋がりやすく、月経不順などを引き起こす原因にもなります。主に下半身の筋肉量不足によって引き起こされるといわれていますが、服装などにも注意して意識的に温めるようにしましょう。
<特徴>
・手は温かいことが多いが、足が冷える
・寒い場所ではふくらはぎや足先が冷えやすい
・上半身は汗をかきやすい
<解決法>
・薄着やタイトな洋服は避け、腹巻きや靴下の重ね履きなど温かい服装を心がける
・シャワーだけで済まさず、できるだけ毎日湯船に入って体を芯から温める
・ウォーキングやヨガなどで下半身を鍛える
ワンポイント:おすすめヨガポーズ「橋のポーズ(セツバンダーサナ)」
胸を開く後屈のポーズ。仰向けの状態で腰を持ち上げることで心臓よりも頭が下がり、血流の流れがアップし、体の活力を取り戻します。骨盤底筋の強化やヒップアップにも効果が。
-ポーズの取り方-
1) 仰向けの状態で足を肩幅に開いて膝を立て、腕は体の側面に付けて手の平を地面に向けます
2) 息を吸いながら腰を上に持ち上げ、背中の下で両手を組みます
3) 肩甲骨を引き寄せ、胸を開いていきます。その状態で5~8呼吸キープ
3.内臓の冷え(冷え進行度★★★)
おなかを触ってみた時に、手よりも冷たいと感じたら内臓が冷えている証拠。血液が中心部に届きにくい状態のため内臓機能が低下し、胃腸の不調を招きます。温かい食べ物や飲み物で内臓を温めることがマスト。
<特徴>
・手足や体の表面は温かいけれど、おなかが冷えやすい
・厚着をしていても体の冷えを感じる
・冷えと同時にお腹の張りを感じやすい
<対策法>
・温かい飲み物で、はちみつやショウガをプラスしてさらに温め効果をアップ
・スイーツなど甘いものを食べる時は、体を冷やす白砂糖よりも黒砂糖やはちみつが使われているものを選ぶなど材料にも気を配る
・毎日、できる範囲で腹筋を行っておなか周りの筋肉量を増やす
・にんじんやゴボウなど冬に旬を迎える根菜類など体を温める野菜を意識的に食べる
ワンポイント:根菜類のおすすめ調理法
今まで何となく体を温めながらも冷えがなかなか改善しなかったという人は、自分の冷えタイプに沿った対策が必要かも知れません。初期段階で気付き、早めのケアを心がけましょう。
情報提供元: Tonoel