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ツナ缶は、ツナを加工して缶詰にした食品である。1958年にツナ缶は「シーチキン」という商品名で発売され、「シー(海)」と「チキン(鶏肉)」を組み合わせた名称。鶏肉のように食べやすいというコンセプトを表現しているそうだ。
オリーブオイルやサラダ油で漬け込んだオイル漬けは、濃厚でサラダやパスタ料理によく使われる。一方、ツナの水煮は低カロリーで、健康志向の消費者に人気がある。細かくほぐされたフレークタイプと、身が大きく塊状のソリッドタイプがあり、用途や好みに応じて使い分けられている。
「ツナ缶」と言っても、肝心の「ツナ」に使われている魚がさまざまである点が興味深い。ツナ缶は、料理やサラダに使われる定番商品であるが、今回はスーパーで手軽に買える6種類のツナ缶を調理せず、そのままの状態で食べ比べてみたので早速ご紹介していこう!
・購入場所:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:188円(税込)
原材料は、かつお(輸入又は国産)、寒天、野菜エキス粉末、魚介エキス、昆布エキス粉末、食塩、椎茸エキス粉末/調味料(アミノ酸等)、増粘剤(加工でん粉)。
おなじみのシーチキンシリーズで、ツナの原材料は「かつお」である。オイル不使用でヘルシーさが売りだが、食べてみるとまるでオイルを使用しているかのようなマイルドさがポイントだ。
魚介エキスや昆布エキスのほんのりとした甘さがあり、ツナがかつおであることは食感からすぐに分かる。料理の邪魔をしないので使い道は広く、サラダでもドレッシングの風味を邪魔しないだろう。
・購入場所:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:188円(税込)
原材料は、かつお(インドネシア)、大豆油、野菜エキス。かつお油漬けのフレークタイプである。
食塩不使用であり、塩分を気にする人にとってはヘルシーで嬉しいポイントだ。ツナの原材料は「かつお」である。かつお以外はほとんど何も入っておらず、大豆油と野菜エキスのみである。シンプルでナチュラルな味わいがとても美味しく、オイリーで自然なかつおの味わいが楽しめる仕上がり。料理に使うのもサラダに使うのも良いだろう。
・購入場所:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:188円(税込)
原材料は、ぶり(国産)、大豆油、食塩、オニオンエキス/調味料(アミノ酸等)。ぶり油漬けのフレークタイプである。
ネーミングは「エブリ」と「ぶり」をかけたのか、ツナの原材料は「ぶり」である。主観的であるが、非常に美味しいツナ缶だ。ブリはかつおのぱさぱさ感がなく、ジューシーで塩気と甘さがある。余計なものがほとんど入っていない点もポイントであり、そのまま食べても十分に楽しめる。
・購入価格:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:188円(税込)
原材料は、きはだまぐろ(インドネシア)。まぐろ水煮のフレークタイプである。
何と言っても、食塩もオイルも不使用で非常にヘルシーなコンセプトである。ネーミングの通り、ツナの原材料は「きはだまぐろ」である。原材料は「きはだまぐろ」のみという徹底ぶりで、食べてみた印象としては、余計な味は一切しない。まさにまぐろの身を純粋に味わえるネーミング通りの印象である。とにかくシンプルで味がしないため、そのまま食べるには物足りないが、使い道は広く料理との相性は非常に良いだろう。高たんぱくとヘルシーさを両立させている点が最大の特徴である。
・購入場所:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:168円(税込)
原材料は、かつお(国産)、野菜スープ、アマニ油、食塩、寒天/酸化防止剤(ビタミンE)。かつお油入り水煮のフレークタイプである。
ツナの原材料は「かつお」である。特徴は、西洋で古くから食用に用いられているアマニ油を使用している点であり、健康効果の研究が進められている。食べた感想としては、アマニ油のマイルドさと食塩の味がダイレクトに感じられる。かつお特有のパサつきを感じさせない仕上がりで好印象。味が付いているため、そのまま食べても非常に美味しい。アマニ油は熱に弱く、火を通すと生臭さが出てしまうため、火を通さない料理に使うことが望ましいが、王道のサラダに活かすのが良さそうだ。
・購入場所:マルエツ
・内容量:70g
・購入価格:188円(税込)
原材料は、きはだまぐろ、野菜スープ、ナチュラルミネラルウォーター、食塩、帆立貝エキス/調味料(アミノ酸等)、紅藻抽出物。まぐろ水煮のフレークタイプである。
ツナの原材料は「きはだまぐろ」である。第一印象は、ノンオイルとは思えないオイリー感。まろやかで食塩の配合バランスが非常に良く、まぐろの食感も食べ応え満点で、そのまま食べても非常に美味しい。そのまま食べた感想に限定した場合、一番好みであった。
スーパーにはたくさんのツナ缶が並んでいたが、はごろもフーズといなば食品以外のメーカーの商品は見当たらなかった。ツナ缶においては、この2社が市場を独占しているといえるだろう。
そして今回の食べ比べで感じたことは、ツナ缶といってもツナに使われる種類が異なり、まぐろ、かつお、ぶりなど、そもそも異なる魚の身であるため、食感も味も異なるという点である。全体的にヘルシー志向の商品が多い点も見逃せない特徴だ。
余談だが、今回食べ比べたツナ缶は、すべて70gだったことも少々気になった。
高たんぱくで手軽に購入できる価格でありながら、料理やサラダなど使い道が広いツナ缶。
ぜひ、使用されている魚の種類なども参考にしながら、あなたの好みに合ったツナ缶を選んでみてほしい…!