スーパーの新商品コーナーに辛さを売りにしたカップ麺が数多く並んでいた。たしかに夏は辛いものが食べたくなるが、そもそもなぜ夏に辛い食べ物がおすすめなのだろうか。

今回はその理由も紐解きながら、5種のカップ麺をご紹介していこう!

ナゼ? 夏に辛いものが食べたくなるのか

1. 発汗作用

辛い食べ物にはカプサイシンという成分が含まれており、体温を上昇させて発汗を促す。発汗によって体内の余分な熱が排出され、体温が下がり涼しく感じることができる。

2.食欲増進

暑い時期は食欲が減退しがちだが、辛い食べ物は食欲を増進させる効果がある。辛味が刺激となり、食欲を引き立てることで、夏バテを防ぐことができる。

3.消化促進

辛い食べ物は胃の働きを活発にし、消化を促進する効果がある。これにより、消化不良や胃もたれを防ぐことができる。

4.抗菌作用

カプサイシンには抗菌作用があり、特に気温が高く、食べ物が腐りやすい夏場は、辛い食べ物を摂取することで食中毒のリスクを減少させることができる。

これらの理由から、夏に辛い食べ物を摂取することは健康面でも多くのメリットがあるが、適量を守り、体調に合わせて摂取することが大切である。

それでは早速、辛さが特徴のカップ麺5種を食べ比べてみよう!

「牛だし旨辛」ユッケジャン味ラーメン(マルちゃん)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:238円(税別)

・内容量:92g

牛肉の旨味をベースに、ニンニクと唐辛子が効いたスープが夏向けで美味しそうだ。

原材料は、油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、卵白)、添付調味料(食塩、豚脂、香辛料(ガーリックパウダー、唐辛子)、砂糖、しょうゆ、みそ、ビーフエキス、野菜エキス、たん白加水分解物、ポークエキス、しいたけエキス、酵母エキス、香味油脂、植物油)、かやく(味付牛肉、卵、にら)/加工でん粉、調味料(アミノ酸)、増粘多糖類、炭酸カルシウム、カラメル色素、かんすい、レシチン、酸化防止座(ビタミンE)、クチナシ色素、パプリカ色素、香料、カロチン色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に小麦・卵・乳成分・牛肉・ごま・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチン含む)。

付属物はなく、そのままお湯を入れるだけ。手軽でゴミが出ないのもポイントである。

熱湯を線まで注ぐ。

待ち時間は4分。

フタを開けると、ニンニクとユッケジャンスープの香りが芳ばしい。

しっかりとかき混ぜよう。

まずはスープから。韓国の代表的な家庭料理であるユッケジャンスープは、牛肉の旨味が効いており、ニンニクや唐辛子が効いた旨辛い濃厚な味わいである。辛さはまろやかで、スープがとても美味しい。

麺は太麺であるが、歯切れが良く、コシがあり食べ応えがある。「やみつきになる味」というコンセプト通り、濃厚でクセになる味であり、スープと麺の相性がとても良い。

「どん兵衛」辛うま 特製きつねうどん(日清)

・購入場所:マルエツ 

・購入価格:258円

・内容量:136g

特製辛鰹粉を使用した真っ赤な「どん兵衛」で、特盛のきつねうどんである。原材料は、油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、こんぶエキス、大豆食物繊維、糖類)、スープ(植物油脂、しょうゆ、食塩、ポークエキス、糖類、香辛料、魚粉(そうだかつお、かつお、さば)、でん粉)、かやく(味付油揚げ)/加工でん粉、増粘多糖類、調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、ソルビトール、炭酸Ca、リン酸塩(Na)、酒精、香料、カロチノイド色素、酸味料、pH調整剤、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、乳化剤、甘味料(スクラロース、アセスルファムK)、ビタミンB2、ビタミンB1、チャ抽出物、(一部に小麦・乳成分・さば・大豆・豚肉を含む)。

後入れの液体スープと後入れの特性辛鰹粉が付いている。お湯を入れる前に辛鰹粉を入れてしまいそうであるが、辛鰹粉は後入れなので注意が必要。

熱湯を線まで注ぐ。

待ち時間は5分。液体スープをフタの上に乗せて温めておく。

辛鰹粉を入れてかき混ぜる。

次に後入れスープを入れる。

こちらもよくかき混ぜよう。

鰹などの魚粉と唐辛子の効いたスープは真っ赤で辛そうである。飲んでみると豚の旨味と後を引くような辛さが際立っており、これはクセになってしまう美味しさである。

大きなあげがジューシーで甘みがあるため、辛いスープとマッチしている。十分な存在感だ。

麺もどん兵衛ならではの安定のクオリティー。甘くて柔らかいが、コシのある食感がとても良い。

「勝浦タンタンメン」千葉県勝浦市が誇るご当地グルメ(エースコック)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:248円(税別)

・内容量:98g

千葉県勝浦市が誇るご当地グルメの「勝浦タンタンメン」。

原材料は、めん(小麦粉(国内製造)、食塩、たん白加水分解物、大豆食物繊維、卵白粉)、スープ(植物油脂、しょうゆ、砂糖、豚脂、食塩、チキンエキス、チキン調味料、香辛料、ポーク調味料、オニオンエキス、粉末しょうゆ、オニオンパウダー、でん粉、香味油、魚介調味料、ポークエキス、鶏油、カツオブシパウダー、酵母エキス)、かやく(玉ねぎ、大豆加工品、ねぎ)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、酒精、乳化剤、かんすい、香料、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(ビタミンE、ビタミンC)、微粒二酸化ケイ素、酸味料、香辛料抽出物、(一部に小麦・卵・乳成分・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉を含む)。

付属物は、かやく、後入れの液体スープ、粉末スープの3種類である。

まずはかやくを入れて…

熱湯を線まで注ぐ。

待ち時間は4分。フタの上で液体スープを温める。

粉末スープを入れて、

液体スープを入れる。

良くかき混ぜたら完成だ。

ラー油が効いた真っ赤なスープ。とても辛そうであるが、実際は鰹だしと醤油スープがベースで旨辛い味わいだ。ラー油の香りと油っぽさが相まって、とても美味しいスープである。

麺はコシがあるノンフライの中華麺であるが、スープがよく絡み食べ応えは最高である。存在感のある大きい玉ねぎが入っており、玉ねぎの甘さも辛いスープとのバランスを取っているのだろう。千葉県勝浦市のご当地グルメを自宅で味わえる秀逸な一品である。

「夏の辛味噌」ねぎラーメン 凄麺シリーズ (ニュータッチ)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:228円(税別)

・内容量:121g

原材料は、めん(小麦粉(国内製造)、食塩、大豆食物繊維)、スープ(みそ、糖類、食塩、動物油脂、ニンニクペースト、ポークエキス、還元水あめ、しょうゆ、豆板醤、たん白加水分解物、香辛料、動物油脂、ガーリックエキス、ミート風味調味料、油脂加工品、ジンジャーエキス)、かやく(ねぎ、糖類、唐辛子、でん粉)/加工でん粉、調味料(アミノ酸)、酒精、乳化剤、カロチノイド色素、かんすい、増粘剤(加工でん粉)、香料、酸化防止剤(ビタミンE)、カラメル色素、(一部に小麦・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)。

付属物は、かやく、後入れの液体スープとニンニク甘ダレの3種類。

かやくを入れて…

熱湯を線まで注ぐ。

待ち時間は5分。後入れの液体スープとニンニク甘ダレをフタの上に乗せて温める。

液体スープを入れて、

ニンニク甘ダレを入れる。

よくかき混ぜたら完成だ。

フタの裏には、フタの裏ばなしとして開発者のメッセージが記載されている。

スープはピリピリ感がたまらない辛みその味わいで、飲んだ瞬間にこれは美味しいと感じる。表現が難しいが、品があってキレのある辛さが印象的だ。シャキシャキのねぎが入っており、スープとの相性もとても良い。

麺はモチモチでありながら歯ごたえが良く、食べ応え満点の太麺である。スープとの相性も素晴らしい。クセになる夏限定の辛味噌ラーメンである。

「麻辣火鍋麺」中華三昧シリーズ(明星)

・購入場所:マルエツ

・購入価格:148円(税別)

・内容量:65g

監修の重慶飯店。1959年に横浜中華街で開業した四川料理の老舗だ。

原材料は、めん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、植物性たん白、でん粉、しょうゆ、酵母粉末)、スープ(食塩、糖類、たん白加水分解物、デキストリン、植物油脂、牛脂、香辛料、みそ、ポークエキス、ビーフエキス、香味調味料、しょうゆ、香味油、豆板醤、酵母エキス)、かやく(味付豚肉、チンゲン菜、赤ピーマン、キクラゲ、ニラ)/加工デンプン、調味料(アミノ酸等)、トレハロース、増粘多糖類、かんすい、炭酸カルシウム、カラメル色素、乳化剤、カロチノイド色素、香料、卵殻カルシウム、微粒二酸化ケイ素、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、くん液、ビタミンB2、ビタミンB1、(一部に卵・乳成分・小麦・えび・牛肉・ごま・さば・大豆・鶏肉・豚肉・ゼラチンを含む)。

食べる直前に入れる花椒がフタの上についている。

熱湯を内側の線まで注ぐ。

待ち時間は4分だ。

付属の花椒を入れて…

よくかき混ぜる。

唐辛子や八角などの香辛料を効かせた火鍋スープ。四川料理ならではの痺れる辛さが特徴で、鶏や豚の甘みと深みが相まってクセになる一品である。

麺はノンフライで、滑らかで歯ごたえのある食感が特徴である。スープとの相性も非常に良く、まさに「重慶飯店」監修の本格中華を再現した一品といえるだろう。

今回5種を食べ比べてみて、それぞれ本当に美味しい商品ばかりで改めてカップ麺のクオリティーの高さを感じることができた。

もちろん好みも人それぞれであることを前提としてとても迷ったが、その中でから敢えて今回のイチオシの商品を選んだ。

記者のイチオシは「夏の辛味噌」ねぎラーメン 凄麺シリーズ (ニュータッチ)

記者のイチオシは「夏の辛味噌 ねぎラーメン 凄麺シリーズ」。夏に食べたくなるような、ピリピリとした辛みその味わいが特徴的で、飲んだ瞬間に美味しいと感じた。ネギとスープの相性も完璧で、暑い夏にぴったりのキレのある辛さがとても好みだった。

暑い夏に向けて、食欲増進や夏バテ防止対策の選択肢として、コンビニやスーパーで手軽に買える「夏のカップ麺新商品シリーズ」の中から、気になった商品があれば、ぜひ試してみてほしい。

情報提供元: おためし新商品ナビ
記事名:「 【カップ麺5種比較】暑い夏には辛いものが食べたくなる! カップ麺の新商品を食べ比べてみた!