関西では定番の『どろソース』というのをご存知だろうか。ウスターソースの熟成過程で沈澱した「どろ」と呼ばれる野菜や果実、香辛料が凝縮した希少性の高い素材を利用したソースのことだ。長期熟成による凝縮されたその旨みと辛みは唯一無二の味わい。今年で30周年を迎えるが、関西以外ではあまり知られていない隠れた逸品である。今回はおすすめのとんかつにかけて、そのおいしさをたしかめてみよう。

特別な製法で作られる旨みとコクが特徴の万能調味料

『どろソース』は通称として使われることもあるが、同社の登録商標

オリバーソース(兵庫県)は、1923年に創業したソース・たれなどを製造する調味料メーカー。粘度の高い濃厚ブラウンウスターソース(とんかつソース)を初めて開発し、お好み焼きやたこ焼きの食文化を加速させた。1936年には不要な物とされてきたウスターソースの沈殿物に旨みがあることを発見し、長い間飲食店向けに無料配布をしていたが、1993年に家庭用製品を商品化。一般発売されることになった。

それこそが今回おためしする『どろソース』(360g・希望小売価格 税込486円・発売中)だ。ウスターソースを熟成させる過程でタンクの底に溜まった野菜や果実、香辛料の旨みや辛みがぎゅっと凝縮された沈澱部分を使用する伝統的なスタイルは今も変わらないが、現在は本ソースのために成分や配合を調整。さらに、集液後に長期熟成を重ねる特別な製法によって作られている。

その味わいはまさに旨味の凝縮液。旨みとコク、そして辛さのバランスが取れた万能調味料だ。揚げ物はもちろん、そばめしやお好み焼き、辛さを活かしてカレーの味付けにも使えるという。甘めに作ったカレーに後からかけてもおいしく食べられるので、子ども用のカレーに『どろソース』をかければ、大人も満足な辛さを味わえる。

今回は同社おすすめのとんかつにたっぷりとかけて食べてみよう。

とんかつにかけて食べてみた

用意したのはとんかつと千切りキャベツ。

揚げたてのとんかつに、惜しみなくたっぷりとかける。香りは、香辛料が強めのスパイシーな印象。

サクッととんかつと一緒に食べてみると、一番に旨味のパンチが襲い掛かってきた。一瞬、どちらが主役か分からなくなるほど強烈な味。舌に触れると凝縮された旨味が一気に口全体に広がっていく。濃厚・濃密そしてずっと続く味の深み。後半になるほど丸く甘みを増していき、心地よい余韻が楽しめる。

とんかつの味にも全く負けておらず、かといって主張はしすぎずに食材とうまく調和しているのもすごいところ。単体で舐めると辛めのソースだが、一緒に食べるとアクセントになり、おいしく食べられた。

薄味のビールだとかき消されるので、濃いめ推奨

ここで、ビールをグイっと流し込む。っかぁ~! たまらん! ソースの味が濃いから、流した時の爽快感もたまらないし、ビールのキレの良さをさらに際立たせてくれる。

きゃべつにもたっぷりとソースを絡ませていただきます。素材がシンプルな分、よりソースの旨味や辛さが伝わってくる。みずみずしいキャベツと食べても、元が凝縮されているからまだまだ濃厚。ここで再びビールを飲んで……あぁ、これだけで一晩いけそうだ。

濃厚・濃密でコク深い旨味の爆弾と言っても過言ではない『どろソース』。とんかつはもちろん、あらゆるものにかけてもおいしく食べられること間違いなしだ。ハマり過ぎないようご注意を。

全国のスーパー、ネット通販で発売中。

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情報提供元: おためし新商品ナビ
記事名:「 沈殿製法&長期熟成による唯一無二の濃厚ソース『どろソース』をとんかつにかけたらおいしさが爆発した!!