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環境負荷の大きいプラスチック製ストローから、紙で作られたストローへの代替を進める企業が増えている。ただ、紙であるがゆえの弱点が気になってしまう事も事実。そんな紙のストローの弱点をクリアしたのが春日製紙工業『紙ストロー』。味が変わる、唇にくっつく、すぐ変形するという紙のストローが抱える弱点を、限りなく軽減した紙のストローを実際に使ってみた。
SDGsに意識の高い層は、脱炭素社会の実現に向けて環境負荷の少ない製品を選ぶようにしている。たとえば、ドリンクに使われるストローもそうだ。マイクロプラスチックによる環境汚染が問題視され、脱プラが叫ばれている昨今、ストローも紙への代替が急速に進んでいる。
ただ、今のところ紙で作られたストローはドリンクの味が変わる気がする、唇にくっついてしまう、すぐにヨレヨレに変形して飲みづらいといった声が少なくないだろう。
そんな紙のストローが持つ弱点を可能な限り軽減したのが、春日製紙工業(静岡県)の『紙ストロー』(富士山柄・個包装250本入り・希望小売価格 税込1,870円・発売中)だ。製紙メーカーの加工技術とノウハウを活かし、日本国内で調達した部材を使って、自社生産の純国産品として開発された紙ストローで、安全性と耐水・耐久性に優れた商品だという。
飲食店が紙のストローを使うメリットとして、まず考えられるのが処分するのが簡単ということ。言うまでもなく紙ゴミは燃えるゴミ(あるいは紙ゴミ)として簡単に処分できる。もちろん、プラスチック製のストローを使用しないため、プラスチックの原材料である石油の枯渇対策にもなる。
そして紙製のストローへの切り替えが飲食店にもたらす大きなメリットとして、消費者からのイメージが大きくアップするという点がある。SDGsに意識の高い層にとっては、紙製のストローを導入している企業はサスティナブルに貢献していると歓迎する。長い目で見れば、イメージアップが売り上げにつながる可能性は高い。
とは言え、いまだに紙で作られたストローの品質はプラスチック製を超えたとは言い難いという現実がある。実際、記者もドリンクが残り少なくなった頃には、紙製のストローがヨレヨレになって飲みづらかった経験があるため、積極的に使いたいとまではいかない。
そこで、実際に「紙ストロー」を使って、どれほどのクオリティなのかチェックしてみた!
まずは普通に、炭酸飲料を「紙ストロー」を使って飲んでみることにする。
しっかりとした質感で形状が安定している印象。もちろん、飲みづらいということはないし、変な紙の味がするといったこともない。耐水性にも優れており、インクの滲みなどもほとんど感じられなかった。
そこで、少し意地悪な実験をしてみた。「紙ストロー」をドリンクに挿しっぱなしで、1時間ほど放置してみたのだ。これまで、挿したままにしておいた紙製のストローは、だいたいヨレヨレになって飲みづらくなってしまうものが多かった。
なんということだろう。紙製なのに、水分に浸かりっぱなしでも形が崩れることはほとんどなく、飲みやすさは変わらなかった。
これはもう、プラスチック製の代替品として「紙ストロー」を使うのにまったく抵抗がない。アルコールの炭酸飲料での使用も想定した品質試験を実施しているとのことで、これならマドラー代わりに使うことも可能だろう。
ということで、マドラーに使えるならと、コーヒーにポーションを入れて、かき混ぜて飲んでみることにした。
さて、アイスコーヒーをかき混ぜるために「紙ストロー」をマドラーとして使ってみたが、まったく変形していない。本当に紙なのかと不思議に思うぐらいだ。
環境への配慮も使い心地の良さもダブルで得られる同商品は、自宅のカフェタイムもストロー派の方にとっては心強い味方になってくれるに違いない。
「紙ストロー」は、一般社団法人 日本食品分析センターで安全性を確認する分析試験も行っているので、安心・安全に使用することができる。
唇への触感に対する違和感、味の変化を限りなく抑え、高い耐水性・耐久性を持つ春日製紙工業『紙ストロー』。企業や店舗向けには、個包装袋への企業・店舗名、ロゴなどオリジナル印字が可能で、3,000本のロットから作成することができる。飲食店でも導入できる高品質な「紙ストロー」を、自宅でも使えるのは嬉しい。なお、春日製紙工業の通販サイトで掲載されている「紙ストロー」の絵柄は富士山柄のみだが、その他の色、商品については、実際に同社に問い合わせしてみてはいかがだろうか。
なお、「紙ストロー」の購入は春日製紙工業のオンラインショップサイト「Kasuga通販」で。