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今回の心理テストでは「蛙化現象」がテーマ。
「蛙化現象」とは、好きな相手から好意を示されたとき、その人に対して不快感や嫌悪感を抱いてしまう現象のことを指します(※最近の流行では、「好きな人のささいな行動で気持ちが冷めてしまうこと」という意味でも使われるそうです)。
人は意外と自分の恋愛傾向を自覚せずに生きていますが、一体どういうメカニズムでこの現象は生まれるのでしょう。
【質問】
仕事でくたくたに疲れ、夜遅く床についたあなた。
……夢の中であなたは、カエル王国で、罪を犯した蛙に罰を与える役人になっていました。
あなたは蛙を剛速で投げ、壁にぶち当てねばなりません。
その日、罰を与えられるのは4匹。さて、あなたはどの蛙の担当になりましたか。A~Dの中から直感で1匹選んでください。
A.しょぼくれて悲しそうな顔をしたカエル
B.堂々とした態度でたたずんでいるイケメンのカエル
C.目つきが悪く、ふてくされた顔をしたカエル
D.赤ちゃんのように愛らしい顔をしたカエル
悲しそうな表情のカエルを選んだあなた。あなたはどこかで、自分自身を他の人よりも低く評価してしまっているからかもしれません。
こういった自己肯定感の低さは、他者との関係を築く際に自分を過小評価してしまいがちです。
具体的には、好きな人や大切な人を自分よりも高い位置に置き、自分はその人の足元にも及ばないと感じてしまうことがあるのです。
このような気持ちが蛙化現象を引き起こす背景として考えられます。
好きな人から好意や関心を示されたとき、思わず「なぜ私なんかを選んでくれるの?」と疑問に思ってしまうのです。
そして、「こんな私を好きになるなんて、やっぱり私の好きな人も普通じゃないのかも」と感じてしまいます。つまり、自分の価値を低く見積もっているため、自分を好きになってくれる人の価値も低く感じてしまうという考え方です。
この思考が相手に対する違和感へとつながってしまうと、その結果、距離を置きたくなるのかもしれません。
自分の価値を正しく認識し、他者との比較ではなく、自己受容の大切さを意識することで、蛙化現象を避けることができるでしょう。
「堂々とした態度でたたずんでいるイケメンのカエル」を選んだあなた。
この選択は、自分の感情や価値観に自信を持ち、他者との関係においてもしっかりとコミュニケーションを取ることが得意な性格を示唆しています。
恋愛においても、相手の気持ちや立場を尊重し、自らの感情もしっかりと伝えることができるため、関係が破綻するような事態を避けることができます。
蛙化現象は、突如として恋人に対する興味や好意が失われる現象ですが、あなたはそれを起こしにくいタイプ。
その理由は、あなたのコミュニケーション能力と感受性の高さにあります。
日々の中で相手との関係を大切にし、何か問題や気になることがあれば、その都度解決を図ることで、関係に亀裂が入ることを防いでいるのです。
そのため、あなたとパートナーは安定した恋愛関係を築き上げることができるでしょう。
「ふてくされた顔をしたカエル」を選んだあなた。この選択は、普段から繊細で、感情の起伏が激しいことを反映しているかもしれません。
そして、何か新しいことや変わった刺激に対して強い興味や関心を持ち、それに熱中する性格であることを示しています。
しかし一方で、その熱中する対象が日常的になると、興奮や興味が薄れてしまい、次の新しいものを求めるようになりがちです。
この飽きっぽさが、蛙化現象の原因となる大きな要因です。
初めての恋愛や新しい関係には強く引きつけられるものの、その恋愛が日常となり、日々の中で特別な刺激や変化が少なくなると、あなたの心はどこか冷めてしまいます。
恋人との関係が一定のレベルで安定してしまうと、以前のような興奮や新鮮さを求めてしまう性格が、相手に対しての興味喪失、すなわち蛙化現象を引き起こしてしまうのかもしれません。
相手との絆を深化させ、恋愛を長続きさせるためには、相手の内面をより深く理解し、安定した関係を築くよう意識的に努力することが必要です。
選択されたこのカエルのイメージは、無邪気で純真、しかし何かを隠しているような雰囲気を持っています。
あなたがこのカエルを選んだことから、心理的には、表面上は純真無垢に振舞うものの、その背後には深い不安や疑念が存在していることが示されています。
実際、恋愛において自分の真の感情や思考、特に弱さや過去の傷つきを相手に見せることへの恐怖が、あなたの中には確実に存在していると言えるでしょう。
このような心理状態が「蛙化現象」を引き起こす主な理由は、自分の弱点や傷ついた部分を他者に知られることへの不安です。
愛情を感じている相手に、自分の深い部分をさらけ出すことで、その人に拒絶されたり、評価を下げられることを強く恐れているのです。
そして、その相手があなたに興味を示してくれた時、その恐怖はピークに達し、結果として「蛙化現象」として現れるのです。
相手との絆を深めるためには、まずは自分自身の内面と向き合い、気持ちを素直に相手に伝える勇気を持つことが求められるでしょう。
ライター : 真宮吉丸
インテリの雑学オタク。東京大学文学部卒。大学では言語について学び、卒業後に心理学への関心が高まる。現在は心理学に関連するコンテンツのライターとして活動中。
編集 : シンリ編集部