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4月・5月の合同説明会の予定登録数は、前年の最大4倍に達しました。合同説明会は、企業と学生が初めて接点を持つ重要な場ですが、従来は夏以降に活発化していました。しかし、2026年卒の学生は大学3年生に進級してすぐに動き出しており、特に夏以降の登録数が減少傾向にあることから、就活全体の前倒しが進んでいると考えられます。
この背景には、人手不足の影響で企業側の採用活動が早まっていることが挙げられます。その結果、学生も「早めに情報を集め、選考に備えたい」という意識を強めているのかもしれません。今後は、企業研究や自己分析をより早い段階で進めることが求められる一方で、焦らず自分に合った企業を見極める冷静さも必要になりそうです。
2026年卒では、新たな企業理解の方法として「オープンカンパニー」の活用が広がっています。前年にはそれほど多くなかったこの取り組みが、6月頃から急増し、9月をピークに定着しつつあるようです。
オープンカンパニーは、企業や業界への理解を深めるための場として設けられたもので、大学1・2年生でも参加できる点が特徴です。従来のインターンシップとは異なり、説明会や交流を中心とし、実際の業務体験は含まれません。そのため、「とりあえず企業のことを知っておきたい」「就活の準備を始めたい」と考える学生にとって、気軽に参加できる機会となっています。
2025年卒の時点では導入されたばかりで、参加者はまだ少なかったものの、2026年卒では急速に利用が広がっていることがデータからも読み取れます。これにより、学生がより早い段階で業界研究を進め、企業との接点を持つことが当たり前の流れになりつつあるのかもしれません。
2026年卒の就職活動では、選考の最終段階である「最終面接」に進む学生の数が大幅に増加していることがわかりました。10月から2月にかけての「最終選考」や「最終面接」の予定登録数は、前年と比較して1.5倍に増加しています。
この結果からも、就職活動の早期化が加速していることが明らかです。企業がより早い段階で優秀な学生を確保しようとしていることが背景にあり、その影響で学生側も早期から本格的な就活を進める傾向が強まっています。
特に、最終面接は内定直前の重要なステップであるため、本来であれば就活が本格化する3月以降に集中するものと考えられていました。しかし、10月から2月の段階で既に多くの学生が最終選考に進んでいることから、企業と学生の双方が「できるだけ早く内定を確保する」動きを強めていることがわかります。
この流れは今後も続く可能性が高く、就活生にとっては、より早い段階から企業研究や選考対策を進めることが求められる時代になっているといえそうです。
今回のデータから、2026年卒の就職活動はこれまで以上に早期化していることが明らかになりました。合同説明会への参加が前倒しになり、オープンカンパニーの活用が広がり、最終面接の進行も加速しているなど、企業と学生の接点は年々早まっています。
しかし、早く動けばよいというわけではありません。焦って就職先を決めてしまうのではなく、しっかりと企業研究を行い、自分に合った働き方やキャリアを考えることが大切です。企業との接点が増えている今だからこそ、さまざまな選択肢を知り、自分の価値観に合った仕事を選ぶ視点を持つことが重要になってくるでしょう。
就活の形が変わり続ける中で、自分にとって最適なタイミングと方法を見つけながら、納得のいく選択をしていくことが求められています。
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