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ここで具体的な使用例を説明してくれたのは、株式会社TimeTreeでCEOをつとめる深川泰斗氏。
「TimeTreeは、半分はコミュニケーションサービスだと思って作っております。多くのユーザの使い方としては、家族や友人・パートナーなど身近な存在とのカレンダー共有です。たとえばご家族の場合、お子さんの保育園・幼稚園のイベント、週末にどこに出かけるかとか、パートナー同士の場合であれば○○日ならデートに行ける、とか。また最近では部活やサークルなどで練習予定を共有するなど、使われ方の幅は広がっています。また、スケジュールの共有で相互認識することによって『言った』『言わない』といった齟齬が生じることを防ぐこともできます」
カレンダーアプリというとどうしても「むずかしいんでしょ?自分に使いこなせるのかな」という思いが先行して、不安がつきまといます。
TimeTreeは、そんなユーザに向けたわかりやすい機能性が特徴です。
幅広い年代、多様なシーンで利用されるサービスだからこそ、使いやすくシンプルに
面倒な設定は必要なく、予定を作成・更新すればリアルタイム&ゼロアクションで予定を共有ユーザに知らせることができる
家族やパートナーのほか、職場、クラスメイト、趣味仲間、PTAなどさまざまな関係性をもったグループ同士との予定管理・共有ができる
2015年3⽉24⽇よりサービスの提供を開始したTimeTree。以来ユーザ数は軒並み上昇を続け、国内のみならずアメリカやイギリス、ドイツ、台湾、韓国など諸外国にも幅広く展開しています。そして2024年4⽉には、全世界で5,500万ユーザを突破。さらに今もユーザ数は「1ヶ月に100万人ペースで増え続けている」傾向にあると、前出の深川氏は語ります。では、このように成長し続けるわけとはいったい何なのでしょう。深川氏はこう分析します。
「ビジネスに特化したGoogleカレンダー、個人用のYahoo!カレンダーに対し、TimeTreeはプライベートの予定がメインながら、グループウェアほど重たくなく気軽に利用できる部分にフォーカスしています。これが、ここまで成長できた結果に結びついたのでしょう」
また、世界の中でも特にアメリカやイギリスといった英語圏のユーザ数が加速していることに触れ、「日本発のサービスで、これだけまんべんなく海外で伸びているのはなかなか珍しいのではないかと思います。これをふまえ、今後もグローバルにがんばっていきたいです」と、意気込みを語りました。
2014年年9⽉1⽇に、前出の深川氏と同じくCEOをつとめる朴且鎮氏により設立された「株式会社TimeTree」は、今年で10周年。
TimeTreeでは現在のサービス内容にくわえ、次々と新サービスを展開中です。その中でも今年4月にリリースを開始した「公開カレンダー」は、注目すべきサービスのひとつ。
「課題が多いのは、イベントに関する情報です。たとえ主催者側がSNSなどでイベントの告知をしたところで、タイムラインですぐ流れてしまう。それはユーザ側も同じで『どこかで告知を見たような気がするけどどこだったっけ』と。我々はこの点に着目。『公開カレンダー』は、TimeTreeとイベント日などを紐づけすることによって、関連情報を手に入れられるサービスです。例えばショッピングサイトのセール情報やポイント○倍デーなど、スポーツ系でしたら試合日や選手のパーソナル情報など、ご自身が興味のある分野に関しての情報を瞬時に把握できる機能です」(深川氏)
これからも成長が期待されるTimeTreeですが、今後はどのような取り組みを視野に入れているのでしょうか。
「我々は誰を応援すべきなのか、誰の背中を押すべきなのか。そう考えて、このたびミッション・ビジョン・バリューを刷新しました。ミッション『誘おうをつくる』、ビジョン『あの人と共に生きる未来へ誘おう』、バリュー『誘われるのを待たない』。いずれも『誘う』がキーワードになっています」(深川氏)
そしてTimeTreeは、この新しいミッション・ビジョン・バリューをテーマに、このたび公式YouTubeにてブランドムービーの公開を開始しました。
「情報過多な時代である今、カレンダーという予定データの特性を生かした他にない特徴を武器に、新しいコミュニケーションプラットフォームとして、そして日本発のグローバルサービスとして飛躍していくことを目指します」(深川氏・朴氏)
カレンダーとしてだけではなく、コミュニケーションツールとしても活用できそうなTimeTree。今後の展開も楽しみですね。
公式サイト:https://timetreeapp.com/intl/ja