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18:30からの開始に続き、19:00頃から24:00まで、東京タワーはイエローグリーンのライトアップで輝きました。この色は、受動喫煙防止を象徴し、毎年全国で行われる「イエローグリーンキャンペーン」の一環です。
イベントでは、日本医師会会長の松本吉郎氏と日本サッカー協会会長の宮本恒靖氏が登壇し、トークセッションと点灯式が行われました。
一般の方々もオンラインで視聴できるよう、配信も行われました。
松本会長は挨拶で、「本日5月31日は世界禁煙デーであり、日本医師会としても広く喫煙の害を国民に知ってもらう活動を続けてきました。年間19万人もの方が喫煙関連の病気で亡くなっており、新型たばこの誤解が若者の間で広がっている現状もあります。日本サッカー協会と協力し、このイベントを通じて受動喫煙防止の重要性を伝えたい」と述べました。
引き続き、宮本会長は、「JFAは世界禁煙デーの趣旨に賛同し、協力をさせていただきました。東京タワーでのイベントに参加でき、非常に嬉しく思います。このイベントが、サッカー関係者だけでなく、多くの人々に喫煙リスクや受動喫煙防止の大切さを知るきっかけになれば」と話しました。
トークセッションでは、松本会長が喫煙がスポーツ選手に与える影響について、血管の収縮や酸素不足による持久力低下、そしてニコチン依存による集中力や瞬発力の低下を説明しました。それに対し、宮本会長はサッカー選手にとって持久力や集中力の低下が問題であることを強調し、喫煙がスポーツ選手には不適切であると述べました。
受動喫煙について問われた際には、松本会長が日本では年間1万5000人が受動喫煙により亡くなっていることを指摘し、受動喫煙の影響範囲や電子たばこでも避けることの難しさを説明しました。一方、宮本会長はJFAが子供たちを受動喫煙から守るために積極的に活動しており、禁煙や分煙の重要性を理解していることを述べました。 新型タバコについては、松本会長が加熱式たばこや電子たばこが多くの有害物質を含むことや、若年層での使用が増えていることに対し、日本サッカー協会との協力で若者への啓発活動を強化したいと述べました。
トークセッションの後、ライトアップの点灯式が行われました。松本会長と宮本会長がスイッチを押すと、東京タワーの268灯がイエローグリーンに輝きました。 このイエローグリーンキャンペーンのライトアップは、全国各地の医師会館や医療機関、熊本城などの文化財、さらには東京スカイツリーやさいたまスーパーアリーナでも実施されています。
イベントの最後に、お二人よりメッセージがありました。
宮本会長は、本日のイベントが、多くの方に喫煙のリスクと受動喫煙防止の重要性を伝えるきっかけになればと思います。皆さんで健康的な社会につなげていけたらなと思いますと。語りました。
松本会長は、イエローグリーンに込められた思い・願いを多くの方に知っていただき、禁煙が自分自身だけでなく周囲の人々にも有益であることを理解してもらいたい。本日のイベントを通じて喫煙の害、そして禁煙の大切さということをぜひ多くの方々に知っていただければというようお思いを持っております。と話しました。
禁煙週間(5月31日~6月6日)の期間中、東京タワーフットタウン2階通路スペースにて、禁煙に関する啓発展示が行われます。展示では、禁煙啓発冊子「禁煙は愛」が配布され、アンケートに答えた方にはノベルティグッズがプレゼントされます。
※アンケートは平日13:00~20:00、土日10:00~20:00のみ実施予定
今回のライトアップイベントは、喫煙の危険性と受動喫煙防止の重要性を広く周知するための重要な機会となりました。イエローグリーンのライトアップが多くの人々に受動喫煙防止のメッセージを届け、健康への関心を高めるきっかけとなることを期待しています。