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満員御礼で迎えたこの日、チャチャ役の伊藤は「酒井監督7年ぶりのオリジナル作品で、タイトルになるくらいのキャラクター。浮いた存在でありつつも現実にいてもおかしくないようにしたいと思いました。監督からは『普段の伊藤さんそのままでいい』と言われたので、意識的にいつもの無意識を出すのが難しかったです」と個性的なキャラクターへの成り切り法を話した。
ミステリアスな男・樂を演じた中川は「僕自身にはない空気感をまとっているキャラクターで、憧れを持って脚本を読みました。これまで演じたことのないキャラクターで、自分の中で樂はこうでなければいけないという理想像が出来上がった。危うさとミステリアスさ、目の前にいるのに触れるようで触れられない魔力を持つ男の子。そんな樂を説得力を持って演じなければと思いました」と紹介した。
凛役の藤間はコメディ演技初挑戦。「チャチャさんも不思議な存在ですが、凜ちゃんも風変わり。純粋で好きなものに真っすぐ。想像力豊かゆえに勝手に喜んだり、悲しんだりして憎めないキャラクター。コメディ担当ポジションも今までやったことがなかったので楽しみながら演じることが出来ました」と手応え十分だ。
一方、取材の場などで「ヒモ男を演じたい」と言い続けていたという塩野。念願のヒモ男・衛役に喜色満面で「ヒモとはどんな存在かとヒモ解きますと、やはり愛される存在だと僕は思いました。経済的に自立していなくて人から愛され、サポートを受けて傍に置いておきたいと思われる。そんなところを意識しながら護という役柄を構築。彼の憎めない部分に注目して頂けたら、塩野的にも嬉しいです」と分析を交えてPR。これに中川は「ヒモへの想いが溢れていましたね。そもそもあまりヒモをヒモ解く人って…見たことがないよ」と笑っていた。
自身初の大河ドラマ『光る君へ』に一条天皇役でブレイク中の塩野。なぜヒモ役を熱望してきたのか?「インタビューなどで言う演じてみたい役って正直叶ったことがないので冗談半分で『ヒモ男役をやってみたいですね』と言っていたら、まさかの…。しかも一度ご一緒したかった酒井監督作で。これは願ったり叶ったりです」と言霊にビックリしていた。
作品の持つ世界観にちなんで“自分が風変りだと思うところ”を発表。中川は「お風呂で髪を洗う時はシャンプーを流さず体を洗い始めて、そのまま顔を洗い、頭の先から足の爪先まで泡だらけになり一気に流す」と独特な入浴スタイル告白。時短のために始めたそうだが「銭湯や温泉で、あれ?と。意外とやっている人が少ないし、時短になっていない事にも気づいた。むしろ時間がかかっていると…。なので最近やめました」と卒業を報告していた。