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7月18日(木)~8月30日(金)までの期間中、毎週金曜日※の夜は観覧料割引等の特典付きで、都立の文化施設が楽しめることをご存知ですか?今年も暑い夏の夜に、涼しくゆったりと夜の時間を楽しむことのできる【サマーナイトミュージアム2024】が開催中です。 ※東京都写真美術館は木曜日も開催
東京都美術館(上野)、東京都庭園美術館(目黒)、東京都写真美術館(恵比寿)、東京都現代美術館(清澄白河)、東京都渋谷公園通りギャラリー(渋谷)の5か所が、対象の文化施設です。それぞれの場所で複数の魅力あふれる展示が開催されていますので、ぜひ詳細をご確認ください。気になっていた展示もお得に楽しめるチャンスがあるかもしれません!
サマーナイトミュージアム2024(公益財団法人東京都歴史文化財団ウェブサイト)
次にオススメする展示は、東京都美術館(上野)で開催中の「大地に耳をすます 気配と手ざわり」。こちらは1つ目にご紹介したサマーナイトミュージアムが開催されている美術館の1つです。
こちらの展示では、都市を出て、自然と深く関わりながら制作をつづける現代作家5人が紹介されています。5人の作家が、生活や取材を通じて制作した写真、木版画、油彩画、水彩画、インスタレーションなど多彩な作品を展示。
川村喜一が、北海道・知床への移住後に新鮮なまなざしで撮影した知床の日常やアイヌ犬・ウパシとの暮らし、榎本裕一が魅了されたという根室の冬の景色から着想を得た作品が、東京の展覧会場に自然の息吹を伝えます。
ミロコマチコは、移住先である、生命のうごめく奄美大島をイメージしたインスタレーションを東京都美術館の個性的な広い空間に合わせて制作。近年は取材地で出会う漆に着目した制作を行うふるさかはるかは、漆を使った15枚組みの大きな木版画に取り組み、青森の木立のような展示空間をつくりあげます。
また、倉科光子による、東日本大震災の津波と復興による植生の変化を捉えつづける作品を通じて、さまざまな角度から自然と人の関係性を見つめ直す時間を持つことができるでしょう。
▶開催概要
【会期】2024年7月20日(土)~10月9日(水)
【会場】東京都美術館 ギャラリーA・B・C
【開室時間】9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00*入室は閉室の30分前まで
【観覧料】一般 1,100円、大学生・専門学校生 700円、 65歳以上 800円、高校生以下無料
展覧会公式サイト
3つ目にご紹介するのは、練馬区立美術館で開催中の建築家・平田晃久の建築世界を紹介する展覧会です。見どころは、展示室と展示室をつなぐ「波打ちぎわ」的インスタレーション体験、20件以上におよぶ平田建築を、テーマごとにアプローチされた展示。また、2017年に台湾に建設された<Taipei Roofs>など、建築のプロセスを垣間見る貴重なスケッチと模型の展示など様々で、さらに、建築を体験し、学ぶイベントも開催予定です。
平田の建築には一貫して、平田の造語である<からまりしろ>というコンセプトが登場します。 この<からまりしろ>が形となった公共建築としては、2022年に日本建築学会賞を受賞した「太田市美術館・図書館」(2017年)が代表的です。こちらの建築は様々に区切られた空間や内外が絡まりあう<からまりしろ>を実現した市民に愛される地域のランドマークとして定着しています。そして、練馬区立美術館・貫井図書館は平田晃久の建築としてリニューアルされます。ぜひリニューアル前の練馬区立美術館で「波打ちぎわ」を体験的に理解する貴重な機会に、ぜひ足を運んでみてください。
▶開催概要
【会期】2024年7月28日(日)~ 9月23日(月・休)※月曜日 但し、8月12日(月・休)・9月16日(月・祝)は開館、翌8月13日(火)・9月17日(火)は休館
【会場】練馬区立美術館
【開館時間】10:00~18:00(入館は17:30まで)
【観覧料】一般1,000円、高校・大学生および65~74歳800円、中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり)
展示詳細
今回は、美術や建築を通じて、日常や自分とは異なった時間の流れや気配に触れることができるような展示をご紹介しました。ぜひ気になった展示がある方は、美術館に足を運んでみてください!