- 週間ランキング
本作の原作は、2014年から2022年まで約8年間連載された全12巻の大作。そんな原作について幾田は「ページを開いてすぐに浅野先生の画力と人の表情の裏の裏の裏の感情まで出ているような表情や強い言葉に惹かれました。どんどん世界にのめり込んでしまう作品でした」とゾッコン。あのも「二人のホノボノした生活と柔らかさに反してストーリーの鋭さやリアルさ絶望さがクセになって、僕もドはまりしました」とすっかりお気に入りだった。
本作は浅野作品初のアニメ化。これに浅野は「僕はひねくれている人間で描く漫画もニッチなものが多い。そんな中で本作に関しては王道的な内容になっていたので、ここでアニメ化を断ったら生涯アニメに関われることはないだろうと即決で快諾しました」とアニメ化の経緯を説明。
そんな記念すべき作品で声優デビューを果たしたあのは「声に特徴があると言われることが多くて、元々声優業には興味がありました。こんなに早くお話をいただけて良かった」と大喜び。二度目の声優業となる幾田は「浅野先生からは『幾田さんの演じる門出がみんなの門出になるから、そのままでやってほしい』と言われました。緊張と責任を感じたけれど、その言葉を信じて演じようと思いました」と意気込み十分だった。
ちなみにこのキャスティングは2人の大ブレイク前に決まっていたことから、浅野は「お二人とも紅白に出ているんですよ!この作品が決まった後にYOASOBIが有名になって…。凄いと思いませんか!?ここまでなるとは僕も思わなかった。巡り合わせというか、たまたまです」と現在の二人の飛躍ぶりにビックリしていた。
一方、幾田は「初めて二人で演じたのが喧嘩するシーン。殴ったり殴られたり、台本にはない音を入れたりして難しかった」とあのとの初共演を振り返ると、あのも「二人が初めて揃うことから、満を持して!みたいな空気が現場にあった。変に緊張感を出している人もいてドキドキした。でも上手くいった感じはあります」と手応え。幾田が「お互いに音楽をやっているからか、間合いの相性が良かった」と好感触を持つと、浅野も「お二人は勘所が良い。非常に素晴らしい演技をしてくれました」と絶賛していた。