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スノーボードの世界において、常にその先頭をひた走るパイオニア的存在BURTON(バートン)。GO OUTは、彼らが本社を構えるアメリカはバーモント州バーリントンを訪問。10のキーワードから、その魅力を紐解きます。
1月に入り、いよいよ絶好のゲレンデシーズンに突入!今回は、2019年のBURTON新作アイテムより、ウエアからボードまで全身装備一式を厳選。バインディングの常識を変えた「ステップオン®」や、長年プロダクトを共同開発してきた「ゴアテックス」にまつわる秘話も併せてお届けします!
※BURTON本社工場の様子は、こちら。
・ ㊙︎ラボで見た、スノーボード開発の最新事情。【バートン本社に潜入!知られざる10の魅力#9】
GORE-TEX RADIAL SHELL JACKET ¥41040 / GORE-TEX BALLAST PANTS ¥34560
ゴアテックス 2レイヤーの採用に加え、すべての縫い目にシームテープ加工を施すことで抜群の防水性をまとったジャケット&パンツ。自動で内部環境をコントロールするLiving Lining®も搭載しているので、常に適度なぬくもりが保たれます。
つまり、変わりやすいゲレンデの雲行きに左右されず、いつでも快適な滑りをたのしめる!
そんなゴアテックスアウターウエアの開発について、クリエイティブディレクターのマイク・グラッツが教えてくれました!
「ゴアテックス社と一緒に仕事をしていくなかで、彼らがモノづくりに対してとにかくストイックであることに驚かされます。すべてがハイスタンダードで、ハイクオリティ。だからこそ、ボクたちBURTONはプロダクトの開発やデザインのみに集中することができる。両者が同じ信念を持っているというのも、大きいかもしれませんね。
ゴアテックス社とコラボレートして革新的なプロダクトを生み出すことで、プロダクトの限界を次々と越えていける。それはとても尊いことだと思っています!」
「そんななかで、ボクの仕事はまずさまざまなインスピレーションからアイデアを出すことから始まります。GO OUTをはじめ日本で集めた雑誌だったり、ヴィンテージの洋服や音楽だったり、なんでもないところからアイデアが浮かぶことが多いんです」
MINTURN FULL-ZIP FLEECE ¥20520
体のコアをしっかりと暖めつつ、優れた透湿性によりムレを防いでくれるフリース。ボディにはPolartec® 200、サイドにはPolartec® 100、とエリアによって異なる素材を配置することで抜群の快適性を実現しているんだとか。
撥水加工を施した袖口や、ジャケット下に着ても動きを妨げないレギュラーフィットの設計など、こまかなディテールやバランスにも気が利いています。
MIDWEIGHT BASE LAYER CREW ¥5940 / MIDWEIGHT BASE LAYER PANT ¥5400
透湿性の高い機能素材でありながら、まるでコットンのような質感のDRYRIDE Ultrawick™ミッドウェイト200を採用しているから、常にドライで暖かく、滑りはじめから滑り終わりまでずっと快適。
さらに、紫外線を防ぐUPF 50+プロテクションや高い動作性を生み出すストレッチ360°、Agion®防臭加工など、機能を惜しげなくふんだんに。薄くても、着ると着ないとではライディングの質が大違いなんだとか!
次ページでは、革新的なバインディングシステムでスノーボードの常識を覆した「ステップオン®」が登場!開発者にも話を聞いてきました。
RULER STEP ON® ¥87480
いま最も注目されている革新的なバインディングシステム、ステップオン®。従来のように、ラチェットをカチカチと締めて、ストラップでブーツを固定する手間は要りません!
装着方法は、ブーツでバインディングを踏んづけるだけ。それだけで、トゥの両サイドとヒールにある3つのコネクションポイントがバインディングにロックされます。超カンタンですね!
ただ、変わったのは装着方法だけではないようです。
ステップオン®の魅力を、開発の責任者であるクリス・カニンガムに教えてもらいました!
「イージーでスピーディな装着はもちろんですが、従来のバインディングシステムと変わらない乗り心地を実現しました。熟練のライダーから、カーブやターンにおいては従来以上と言わしめるほど。実は、片足でトリックをキメて両足で着地する、なんてステップオン®ならではの新しいトリックもどんどん生まれているところなんです!
面白いのは、リフトを降りてから滑るまでの時間が大幅に短縮されたことで、スキーヤーとの距離がグッと縮まったということ。スノーボーダーがスキーヤーの友達と一緒にゲレンデに行っても、どちらもストレスなくたのしむことができます」
「また、ブーツを固定するストラップが無くなったことで、ブーツの形状にも新たな可能性が広がっています。『Super Future Boots』と銘打ったプロジェクトが、いままさに進行中なんです!今後どんな風に進化していくのか、ボクもライダーとしてたのしみにしています」
DEEP THINKER ¥90720
パークからパイプ、サイドヒットまで地形を問わず縦横無尽に駆け回ることのできるボード。ディレクショナルキャンバーが浮力とレスポンスを高め、ユニークなシェイプにわずかなテイパーを設定することでオールマウンテンパフォーマンスを向上させています。
90年代初頭のBURTONボードを彷彿させるクラシカルなグラフィックにも注目したいところ!
(右から時計回りに)BONDED HOOD ¥5832 / GORE-TEX GONDY LEATHER MITT ¥15120 / JPN IMPRINT SOCK ¥4212 / SPURWINK BEANIE ¥5832
ネックウォーマーとしても使え、顔まわりをしっかり覆うこともできるフードや、防寒・防水性抜群かつそのままスマホをいじれるグローブ、優しく足を包み込む着圧設計でライディングをこっそり支えるソックスなど、縁の下の力持ち的なこまかなアイテムも充実しています!
Anon RODAN ¥20520 / Anon M3 –ASIAN FIT WITH SPARE ¥28080
ゴーグルなどのハードグッズでBURTONを支えてきた兄弟ブランドAnon(アノン)。
ヘルメットは、ダイヤルひとつで素早い微調節が可能なBoa® 360°フィットシステムと、グローブを着けたまま片手でバックルの着脱ができるFidlock®スナップのヘルメットバックルを採用。
ゴーグルは、レンズの厚みを内側から外側にかけて変えることで歪みのない視界を実現。曇り止めの仕上げに加え、ヘルメット「RODAN」に採用されたベンチレーションによって熱や湿った空気をレンズエリアから除去。常にクリアな視界でライディングに集中できます!
革新的機能を持ったモノや、従来からブラッシュアップされたモノなど、いますぐゲレンデで試したくなるプロダクトが揃っていたBURTONの新作。ソチ・平昌オリンピックにおいて2大会連続銀メダルを獲得した平野歩夢をはじめ、BURTONプロダクトとともに世界で活躍するライダーの存在も、そのクオリティを後押ししてくれます!
これまで10回にわたり、BURTONに迫り魅力を紐解いてきた今回の特集。創設者であるジェイク・バートンのひととなり、ユニークなオフィス、最新技術が飛び交う工場、コラボするさまざまなアーティストの存在、個性豊かなスタッフたち……、それらすべてがプロダクトひとつひとつに詰まっているようです。
過去記事を以下にまとめました。2019年の初滑りに向かう前に、ぜひ一読のうえ、ゲレンデ気分を高めてください!
【バートン本社に潜入!知られざる10の魅力】
・#1 バートンって何だ?
・#2 愛犬と働く、自由奔放なオフィス。
・#3 個性豊かなスタッフをスナップ!
・#4 バートンを創ったオトコの意外な素顔とは?
・#5 まるで美術館!バートンの足跡を、オフィスの“壁面”に見る。
・#6 冬の注目プロダクトと、隠されたヒミツ。
・#7 ニューヨーカーも憧れる、バーリントンの街を調査!
・#8 ジェイク・バートンお宅訪問。家の中も、すべてが規格外!
・#9 ㊙︎ラボで見た、スノーボード開発の最新事情。
Photo/Takuya Sakamoto(image), Shota Kikuchi(item)
(問)BURTON tel:03-5738-2555 www.burton.com