盛夏を目前に、いよいよ本格化してくる夏フェス。年々上り調子なフェスシーンに、全国各地から外遊び好きの猛者たちが馳せ参じる一方で、「今年こそは……!」と、かねてから意気込みつつも未だ参戦叶わぬ未経験組も。


そんな両者のいま時期の関心ゴトといえば、夏フェスを、楽しさ・快適さなど全方位でワンランク上の水準に押し上げるアウトドアアイテムではないでしょうか。


そこで向かったのは、あらゆるシーンやシーズンを乗りこなすためのさまざまなアウトドアアイテムを網羅するセレクトショップOSHMAN’S(オッシュマンズ)。新宿店スタッフ・佐々木将洋さんに、「これさえあれば夏フェスを攻略できる!」というアイテム一式を紹介してもらいました。


フェス歴5年の佐々木将洋さんは、フェスのほかに、大のバス釣り好き。毎週末、一日は必ずフィールドに出かけるという生粋のアウトドアラヴァーです。

「働く環境が環境なだけに、やはり扱っているギアは実際にアウトドアで試してみたくなるんです。フェスに行っても、参加者がなにをどんな風に使っているのかを、ついリサーチしてしまいます(笑)」。



大自然のなかで開催される夏フェスの特性上、まず、悪路や悪天候、あらゆる状況を想定することがポイントとなりそうです。それでいて、荷物は極限まで少なく、できれば格好のつくアイテムも揃えたい、となると、もうどこから手をつけていいやらわかりませんよね……。パタゴニアのダッフルバッグに詰め込んだひとつの最適解を、参考にしてみてください。


 


全日程を網羅するなら。



patagoniaのバッグ 「BLACK HOLE DUFFEL 60L」 ¥18360


悪天候にも対応するリップストップ・ポリエステル素材のダッフルバッグ。「長くても数日の夏フェスなら、60リットルくらいが最適。これならテントもちょうどよく収まって、ギアも整頓して収納できるので便利です」


 



MSRのテント 「ELIXIR3」 ¥47520


MSRの「BACKPACKING TENTSシリーズ」のなかでも、最も居住性の高いモデル。厚手の生地を使っているため耐久性が高いのも特長。「誰でも比較的ラクに組み立てられる、入門者向きのテントです。3人用ですが、ゆったり使うなら2人くらいで使用するのがいいかもしれません」


 



BURTONのスリーピングバッグ ¥21600


3シーズン対応の軽量スリーピングバッグ。「いままさにキャンプシーンに力を入れているバートンの寝袋。という話題性も込みで、気になっています。ありきたりなキャンプギアには見ない大胆で遊び心あるデザインがバートンらしく、玄人感も演出できそう」




”フェス”といえど、そこはアウトドアフィールド。



GREGORYのトレイルランニング用ザック 「RUFOUS M12」 ¥17280


多くのランナーに支持される極上のフィット感は、言わずもがな。腰にはボトルを、正面のショルダーストラップには必要最低限のギアを収納可能。「ステージの分かれている会場なら、ときに30分かけてある程度の距離を移動することもあります。軽量さ、動きやすさ、ともに申し分ないのがトレラン用ザック。防水性はないので、防水ポーチと併用するのがおすすめです」


 



Vapurの水筒(700ml) ¥1620


繰り返し洗って使える折り畳み式のウォーターパック。「大自然のなかでの夏フェスでは、給水ポイントも限られる。見つけたときに必ず補給できるよう、水筒は必携です!これはカラビナ付きなので、サコッシュやバックパックに取り付けることもできて便利」


 



Nalgeneの水筒 「Tritan 1L」 ¥1998


飲料や氷、食材が入れやすい広口のボトル。衝撃に強く液漏れもしにくいため、フェスにはおあつらえむき。「個人的には、折り畳み式のものと、ふたつあった方が安心。移動時はVapur、テントで大容量のNalgene、と使い分けられるので」


 



SUNSKIのサングラス 「SINGLE FIN」 ¥9612


軽量で柔軟性に優れたポリカーボネートをフレームにあしらったサングラス。「偏光レンズ、ミラーコーティングを挟み込んだ4層構造になっていて、紫外線から眼を守ってくれます。偏光レンズなのにこの値段、というのはかなり良心的」


 



kavuのバケットハット 「Synthetic Bucket Hat」 ¥5292


他に数種類のデザインがある、オッシュマンズの別注。「標高の高い場所でのフェスなら、晴天時の紫外線量は想像をはるかに超えます。サングラスだけでは心許ないので、必ずハットも被って!汗や水に濡れてもすぐに乾くポリエステル素材のものや、風に飛ばされにくい顎紐つきのものなら、なおよしです」


 



KEENのライトトレッキングブーツ 「PYRENEES」 ¥22680


トラディショナルなアッパーに、ハイテクなオリジナルソールユニットを搭載。「ど定番ですが、年々この手のブーツを履くひとが少なくなっています。舗装されていない道を、ときにトレッキング並みに歩くことのある夏フェスには、決してオーバースペックではありません。悪天候で地面がぬかるんだ状態での移動にも最適ですし、全天候を考慮すると、なくてはならない存在です」




とことん快適であるために。



HELINOXのフォールディングチェア ¥17064


いまやフェスシーンで確固たる地位を獲得したヘリノックスのチェア。アウトドアフィールドに、自分だけの特等席を。「やはり、ものの数秒で組み立てられるのがなによりの魅力です。デザインも豊富なので、自分の好きなブランドのもので気分を盛り上げられるのも、醍醐味」。


※数年前から、フォールディングチェアを畳まずに持ち運ぶフェス参加者が散見されています。危険なので、マナーと使い方は守りましょう!



HELINOXのロッキングフット ¥6696


ヘリノックスオリジナルの付属品であるロッキングフットは、夏フェスの快適さをワンランク上げてくれること、うけあい。「贅沢な時間を過ごせそうですよね。ステージ前で使うときは、くれぐれも後ろのひとにぶつからないよう!」


 



PERFECT PORTIONのバズオフスプレー ¥1512


天然成分100%の選び抜かれたエッセンシャルオイルを使用。肌の弱いひとでも。「柑橘系の爽やかな香りなので、いわゆる虫除けスプレー特有の香りが苦手なひとにもおすすめ。テントのなかでより心地よく過ごしたい場合、アロマのように使うのも」


 



HOKA ONE ONEのリカバリースライド ¥8640


ブランドのアイコンでもあるオーバーサイズミッドソールが、サンダルでありながら抜群のクッション性を実現。「溜まった疲れを落とすリカバリー用として、あるとないとでは、帰りの道中での快適さに雲泥の差があります!こちらは、ブランドらしい鮮やかなカラーリングの新色」


 


パフォーマンスに優れる、小さき相棒。



FlowFoldのサコッシュ ¥6900


オッシュマンズが別注したネオンカラーのサコッシュ。可視性も気分も等しく高めてくれそう。「スマホや財布など、必要最低限のものをサッと出し入れできて、とにかく身軽に移動できるので重宝します」


 



BRAMBLE OUTDOORのキャンプタオル ¥5076


軽くて吸水性に優れ、毛羽立ちの少ないマイクロファイバーを使用。レジャーシートやテーブルクロスとしても活躍する、ユースフルな一枚。「広げるとバスタオルサイズで大判(H130×W80cm)なのに、こんなにもコンパクトにできる。これだけで荷物の嵩をかなり減らせます!」


 



tascoの双眼鏡 「ESSENTIALS R-Bino」 ¥3996


アポロ計画など、数々の実績を持つアメリカの歴史ある光学機器メーカー・タスコ社のコンパクト双眼鏡。「比較的安価なのに、持つとしっかりとした重量感も感じられるのが魅力。8倍レンズで手ぶれが少ないため、ステージから距離があってもストレス知らずです」


 



Black Diamondのヘッドライト 「COSMO」 ¥3564


200ルーメンの照度や防水性など、上位機種に遜色ない機能を備えつつ、コスパに優れる。目にやさしい赤色LEDを発光させるナイトビジョンモードも搭載。「ある程度ひとも多く、照明もあるとはいえ、山や森の夜は暗い。夜間の移動には、ヘッドライトを持っておくに越したことはありません」


 


オッシュマンズ・佐々木さんの夏フェス参戦スタイル。


着用アイテム:アロハシャツ¥6480(RJC)、インナーTシャツ¥4860(MXP)、ショーツ¥10800(OLIVERS)、サコッシュ¥5184(GRANITE GEAR)、ハット¥5292(sublime)、サンダル¥16200(KEEN)

汗をかくことを想定して選んだコットンのアロハに、縦横斜めに伸縮するショーツを合わせた、フェスならではの身軽で陽気なスタイリング。ハットやサングラスで照りつける日差しに、スポーツサンダルで水や土の跳ねる悪路に、それぞれしっかりと備えます。


夏フェス当日を手放しで楽しむには、スタイリングも持ち物も、しかるべきものを必要最低限。ここに紹介した一人前キットを、ぜひ参考にしてみてください!


Photo/Dai Yamamoto


情報提供元: GO OUT
記事名:「 「これさえあれば一人前!」夏フェスのマストアイテムをオッシュマンズに聞いた。