- 週間ランキング
登山にまつわる番組に数多く出演し、プライベートでも登山や釣り、キャンプなど、さまざまな外遊びを満喫している金子さん。しかし若い頃からアウトドアが好きというわけではなく、むしろに苦手がことが多かったとか。
そんな金子さんがアクティブ派になったのは、20歳を過ぎてテレビの仕事をはじめてから。過酷なロケが多く、世界各地でいろんな体験をしたそう。
「昔は虫も嫌いだったし、魚もさわれないほどだったんです。でもテレビの仕事で鍛えられました。それこそ『世界ウルルン滞在記』で、フィリピンのジャングルで、フンドシ姿で生活したりとか。
そうした、いろいろと厳しい経験をしているうちに、だんだんと自然が平気になっていったんです。アフリカに2週間滞在したこともあるし、北極圏のグリーランドにも行きました。行ってない大陸は、南極だけです(笑)」
そんななか、ある番組で訪れた穂高岳で登山に魅力に触れ、一気に山にハマったそう。
「前穂高をバリエーションルートで登る企画だったんですよ。岩が反り返っているようなところを、ロープを使って登るんですけど。もう、落ちたらヤバいなみたいな。
それを登って、穂高連峰が一望できる岩の上で、パンを食べているときです。”俺、かっこいいな”って、心の底から素直に自分を褒めてあげることができたんですよ。本当にがんばったなって。
両手両足を使って登ってこないと見ることができない景色だから、その達成感が嬉しかったんですよね。それで”山最高だな!”って思って、その後すぐにプライベートで、雲取山に行きました」
最近で、最も印象に残っている山として、燕岳の写真も紹介。北アルプスの女王を称される美しい稜線や、満点の星空、ブロッケン現象など貴重なカットをお披露目してくれた。
「3年越しの夢が叶って、やっと行けたのが燕岳。穂高連峰から槍ヶ岳まで見える、大パノラマが広がっているんですよ。もう本当に北アルプスを見る、最高の特当席だと思います。
山頂まで行くのに6時間くらいかかるし、結構急登なんですよ。でも、こうした景色を見た瞬間に、疲れが吹き飛びますね。本当に最高です」
現在はプライベートと仕事を通して、月2〜3回のペースで登山を楽しみ、時間があれば縦走をすることも。もちろん今後もライフワークとして続けていきたいとか。
登山と並行して、12年ほど前から楽しんでいるのがキャンプ。最近はソロキャンプにもハマっているが、家族と楽しむために資格まで取得したそう。
「コロナ前の2019年くらいですかね。ファミリーキャンプをするにあたり、安全面を考えたら資格があるといいかなと。それで石川県まで遠征して、キャンプインストラクターの資格を取得しました。
テントの設営やロープの結び方とかもやりますし、キャンプに関する知識や技術を習得し、安全なキャンプ活動を指導するための知識を学びます。
だから、その資格があるとキャンプイベントの企画や運営に携わることができるんですよ」
さらにハイエースをカスタムしたキャンピングカーも入手。家族で各地を巡るバンランフを楽しんでいる。
「1度レンタカーで、キャンピングカーを借りたんですよ。そしたら子どもたちが、見たこともないくらい目を輝かせちゃって。嬉しそうに楽しく遊んでいる姿を見たら、これはもう買うしかないと(笑)
でも買ってよかったです。キャンピングカーって、現地で気軽に予定を変更できるんですよね。ちょっと休憩して、そのままRVパークで宿泊したりとか。しかも家族でホテルに泊まるよりも全然安いし、車内は快適。本当に無敵ですよ」
キャンプ場で雨が降ってきた夜は、車内で映画を観ることも。こんなアソビができるのもキャンピングカーならでは。
「クルマの屋根がポップアップするから、そこに幕を張ってプロジェクターで映画を投影しました。車内に電源もあるから、エンジンを掛けなくて快適に過ごせるんですよ。ソロキャンプも好きだけど、ファミリーキャンプなら、やっぱりキャンピングカーがいいですね」
いつかはこのキャピングカーで、北海道をノンビリと周遊してみたいとか。
最後は、海から湖まで、あらゆるシチュエーションでハマっているという釣りの話題に。こちらもキッカケはテレビ番組のロケだとか。
「カナダでホワイトスタージョンっていうチョウザメを釣る企画に参加させてもったのが、ほぼ初めての釣りです。でも全部やってもらって、自分で釣ったというより、釣らせてもらったというか。それが悔しくて……。
全部自分でやりたいって思って、その後すぐに竿を買って、管理釣り場に行ったんですよ。そこでハマったのがトラウト釣りです。かれこれ8年くらいですかね。今まで魚もさわれなかったのに、釣れたときの喜びを覚えちゃったらね。いまはもう魚にチューできますから(笑)」
先日もロケで沖縄を訪れ、打ち込み釣りに参加してきたとか。そして話題は、沖縄の3大高級魚のひとつ、マクブを釣り上げたときの話へ。
「マクブって、人生に1回釣れるか釣れないかぐらいの貴重な魚らしいんですよ。しかも70cm オーバー! 同行してくれたガイドさんも、20年間で60cm台しか釣ったことないって言っていたから、かなり大きいと思います。
これがもう本当に嬉しくて、人生で初めてのことやっちゃいました……」
そう言いながら見せてくれたのが、デジタル魚拓。しかも、釣った場所や釣人の名前も入った正式なもの。
「これはもう多分、ボクの一生の宝モノになると思っています。家に飾ろうかなと思っていたんですけど、思いのほか大きくて……。今日だったら見せれるかも! と思って持ってきました。だから初公開です(笑)」
さまざまなアクティビティを楽しんでる金子さんのアウトドアトークは、スケールも大きく、外遊び好きなら惹き込まれるような内容ばかりだった。
そうした金子さんの活動の一部を観ることができる番組『金子貴俊のテッペン頂きます』が、現在TVerで無料公開されている。気になった人はチェックしてみては?
トークショーを終えたばかりの金子さんに、本日の感想や会場で気になったモノを聞いてみた。
–トークショーおつかれさまでした。話し終えてどうですか?
「アウトドアが好きな方たちとお話させてもらい、いろいろ共有できたこともあったと思います。それが今後の、アウトドアライフのモチベーションに繋がってくれそうですね」
–会場で気になったアイテムとかありました?
「ありましたよ! 早速、チタンのカトラリーとカップを買っちゃいました! プリグレースっていう燕三条のブランドのギアなんですけど。山で使うのに良さそうだなと思って。またこれからゆっくり見させてもらいます」
–この夏に新しくやってみたいアクティビティとかあります?
「SUPフィッシングは、ちょっとやってみたいですね。SUPはやったことあるけど、その上で釣りはまだ未体験なんで。あとパラグライダー! 空だけ攻めてないんですよ。陸と海は遊んでいますけど」
–また登壇する機会がありましたら、ぜひ空の写真も見せてください!
「見せられるといいですね(笑)ありがとうございました!」
Photo/Fumihiko Ikemoto
The post 登山、キャンプ、釣り…… 。金子貴俊が語る「アウトドアが広げてくれた世界」。【TOKYO OUTDOOR SHOW 2025】 first appeared on GO OUT WEB.