外遊びは雨がつきもの。ボク(編集部S)もシゴト柄、レインウエアはいくつか持っています。

山登りなら軽く携帯性に優れるもの、キャンプならタフ素材のもの、趣味の釣り用は専門メーカーに限るということで、シーンや予想雨量よって使い分けるタイプです。雨でもできるだけ快適に遊びたいですからね(シゴトならなおさら)。

そんなボクがずっと気になっていたのが、昨年秋、こちらの記事で期待の新作としてちらっと紹介したSHIMANO(シマノ)の「ESレインジャケット/パンツ 03」。

この春ついに手に入れることができたので、ここでは改めて製品の特徴をご紹介したうえで、僭越ながら使ってみた感想などを述べさせていただきます。

ミリタリー風味でイケてる、機能派も納得のレインウエア。

SHIMANO 「ESレインジャケット03」 ¥36850

発売開始からそこそこ経過しているのでスペック的な部分はメーカーHPを確認していただくとして、まずGO OUT的に見逃せないのが、ミリタリージャケットとフィッシングベストを掛け合わせたかのようなセンス抜群のデザイン! レインウエアとして控え選手にしておくのはもったいないくらいの、唯一無二のスタイルを持っています。

海水撥水機能もある、圧倒的な防水力。

それでいて、厳しい防水透湿基準をクリアしたシマノ独自の「ドライシールド+」生地を使用しているため防水性も文句ナシ。さらに「海水撥水」機能のおまけ付き。ベタつきがちな海水を弾き返し、塩残りしにくいという新機能のようですが、すみません、それは実際には試せておりません。

が、とにかく素材がタフな印象。ちょっとやそっとの雨や潮水は染み込ませないぞという気合いが感じられるほど生地が厚めで頼もしく、いわゆるナイロンの雨具とは一線を画す新触感です。

マチつきの収納ポケットが嬉しい!

もちろん収納力も言わずもがな。左袖や両胸、両脇に設けられたポケットはすべてマチつきで、厚みのあるルアーケースもスッと収まるし、キャンプや野外フェスでも重宝しそう。フラップタイプなので降りつける雨もシャットアウトしてくれます。

実際に雨が降るなか釣りをしてみましたが、管理釣り場程度の道具は余裕で入ってしまい、当然フィッシングベスト要らず。快適に釣りができました。

さらにフロント部分にはカラビナ等を使ってギアを引っ掛けられるデイジーチェーンやDカンも付いているので、キャンプではミニLEDライトをブラ下げたり、大物釣りではフィッシンググリップなんかも装着可。

釣り人にやさしいディテールも満載!

左胸のポケットにはレンズクリーナーが標準装備されていたり、フードの深さを調整できたり、竿が振りやすいよう脇下の生地が切り替えられていたり……。こういう細かいディテールはさすがの一言。見た目は普段使いでもイケるスタイリッシュなデザインでも、釣り人にやさしいディテールは忘れていませんでした。

レインパンツもすごいんです。

SHIMANO 「ESレインパンツ03」 ¥26950

同シリーズのレインパンツも、カーゴパンツをモチーフにした5ポケットデザイン。今どきなワイドシルエットでオーバーパンツとして使いやすく、もちろん「ドライシールド+」生地に海水撥水加工という本格派。Dカンは3箇所に設けられ、大型のカーゴポケットにはプライヤー入れまで装備。

釣りをする人なら分かってもらえるかと思いますが、これが超便利なんです。しゃがんだ際にも膝に干渉せず、さっとプライヤーを取り出すことができます。堤防釣りやボート釣りで使うときは、ストラップを付けてDカンと繋げておけば、落として失くしてしまう心配もありません。

これがシマノの標準。至れり尽くせりの「超」防水機能。

その他、語り出したらキリがないのですが、釣りに特化したレインパンツならではのディテールも。

例えばファスナー部分はすべてフラップを設けた2重構造だったり、特に着座姿勢で雨水が溜まりやすいフロントファスナーは2重構造のうえに、下部はマチつき。極力雨水の侵入を防ぎ、水を逃がす工夫がされています。

つまり、デザインだけに特化したレインウエアではなく、これがシマノの防水基準ということ。

使った感想を率直にまとめてみました。

最後に、シーンやフィールド次第ということは前提のうえで、今回の取材で実際に使ってみて感じたことを整理してみたいと思います。


好感ポイント

  • ・デザインが良く、スタイルがキマる。キャンプにも適!
  • ・めちゃくちゃタフ。
  • ・防水力すごい(海水撥水まで)。
  • ・スペックの割にリーズナブル。

△ いまいちポイント

  • ・移動をともなう釣りには不向き(背部にDカンなし)。
  • ・季節を選ぶ。素材が分厚いため真夏は辛そう、ただその分タフ。

✗ 残念ポイント

  • ・ジャケットとパンツのカラバリが揃っていない(セットアップで着られないカラーがある)。


好感ポイントに関しては、おおよそこれまで触れてきた通りですが、個人的にいまいちな点もありました。

ひとつは、セットアップで着られないカラーがあるということ。ジャケットは今回選んだグレーに加え、カーキ、ブラック、ブルーの4色が展開されていますが、なぜかパンツはカーキとブラックの2色展開。好みの問題ですが、個人的にはグレーのセットアップで着たかったという思いが……(わがまま?)。

十分カッコいいのだけどホントは上下でカラーを揃えたかった……。

あと、透湿性も高い「ドライシールド+」ですが、このモデルに関してはタフな表地を採用しているぶん、真夏に着るとちょっと暑そうということ(雨具はだいたいそうですが)。逆にいうと、気温が低めの環境なら雨が降っていなくてもポケット多めの防風シェルとして重宝しそうです。

また、動かない釣り、特に堤防釣りやボート釣りには向いているけれど、渓流や港湾部のシーバスなど移動を伴う釣りに関しては、背面にDカンがないためランディングネットを背負うことができず少し不便に感じました。背中側にも付けてくれれば、これ一枚で何の釣りでも対応できちゃうんだけど……。

そんな感じで、釣りの話をすると色々と出てきちゃいますが、今回使ってみて、特にキャンプなどのフィールドにピッタリだと思いました。

大雨となったGO OUT JAMBOREE2025で大活躍。そもそも釣り用のレインウエアは、どんなフィールドでも最強なんです。

シマノの「ESレインジャケット/パンツ」は、雨さえ防げればいいという人には向かないですが、少しでもカッコつけたい、でも防水性も重視したい、という欲張りなボクらにうってつけのアイテム。

耐久力・防水力・収納力・スタイル・コスパの5拍子揃ったウエアなんてなかなかお目にかかれないので、少しでも興味がわいた人はぜひチェックしてみてください!


(問)シマノ fish.shimano.com/ja-JP

Photo/Shouta Kikuchi

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 防水性もデザインも欲張りたい。そんなボクらにぴったりな最強レインウエアを見つけました。