今までアウトドアメーカーのつくる帽子でそれなりに満足できていた。しかし「halo commodity(ハロ・コモディティ)」に目を向けると、シーンに応じて頼りたいものが目白押し。アウトドアと街でかぶれる帽子だけを追求し続ける専業ブランドの強みを痛感した。

(左上)撥水・UVカット(UPF50+)に優れたナイロンベレー。Salt Beret¥4950、(真ん中)バイザーを上げてアレンジできる。Jet Hil Cap¥5500、(左下)アシンメトリーメッシュのハット。Ridge Tail Hat¥5280、(右下)ミニサコッシュの付属で、着脱式ショルダーコードをキャップのアゴ紐として使えるキャップ。Bend Banner Cap¥5940

毎シーズン40型揃え、老若男女、外遊びも街馴染みもすべて支える。

アウトドアと街の両面をフォローする帽子専科のブランド「ハロ・コモディティ」が中目黒に初の旗手店をオープンした。代表の川野樹一さんは、帽子メーカーに勤めていた経緯と、アウトドア仲間からの後押しから、このブランドを2017年に設立。 「服は好きなものがいっぱいあったけど、帽子はいつも被っているのにこれというブランドのものがなかった」 と川野さんは言う。

当初はアンバサダーもつけずジワジワ世に普及していたが、ヘアバンドやベレー帽といった、アイテムが女性から注目を集め、自身も予期せぬ方向で人気ブランドに仲間入り。多種多様な人に合うヘッドウエアを展開すべく、今はシーズン毎に約40型ほど用意しているのだそう。

「固いツバの芯って山だと風にあおられるじゃないですか。でも女性は風より紫外線を気にするからツバが長いキャップも必要。そして冬だとそれに防寒性も取り入れないといけない。平均値をとるか、振り切るか。そういうところからこのアイテム数になる。意識していることは、 やっぱり見た目を最重要視しつつ、 そのうえでどこまで機能を加えられるかということ。もちろん、 走るうえで何が必要か、 と先に機能から考えるケースもあります。

あとは、 ECサイトにレビュー機能を設けているので、 ユーザーの声を聞き、 改良作をつくることも。イベントでお客様からいただいた〝こういうのないんですか?〞 という声をもとにつくったりもしています」 。

自身が山遊びから得たフィードバックはもちろん、 ユーザーの意見も取り入れるなど、様々な角度から製品にアウトプットする姿勢は、日本随一の〝僕たちに寄り沿ってくれている帽子ブランド〞 といってもいいだろう。ハマる帽子が意外とない、と悩んでいる人はぜひとも、 新たに誕生した中目黒の店舗へ足を運んでほしい。

東京音楽大学 中目黒・代官山キャンパスの緑を借景に望む素晴らしい立地に新たに構えられた店舗「noook」にて。
代表の川野さん。ファッションに振り切った帽子ブランド「ナインテーラー」も手がけている、帽子のスペシャリストだ。
後頭部分のファブリックをまくり上げるとメッシュに変わるキャップなど、とにかくあらゆるアイデアを帽子に盛り込んでいる。
通常ラインとは異なり、コストパフォーマンスにとらわれずこだわりを詰め込んで製作される“ハロコモ”のインスペックライン。アクティビティを発信するショップのみの取り扱いとなっている。
こちらは通常ライン。もちろん十二分のスペックとファッション性を誇る。
ブランドネームの“halo”は太陽のハロ現象や、HELLOから由来。Commodityは商品を意味する。

ハロコモの旗手店「ヌーク」が中目黒に誕生。

「フルラインナップで見られる店はこれまでになかった。とりあえず、ここに試しにかぶりに来ていただければ」と川野さん。少しずつセレクトも増やしていくようで、中目黒にまた行き着けのショップが増えそうだ。

ふたつの空間に分かれた店内。写真はインスペックラインを並べた空間で、片側は通常ラインを並べた空間となっている。
緑の借景や、石川直樹さんの大判写真が都会の中に自然環境を創り上げていた。
クラシックなカンカン帽も、機能美とファッション性を備えている。試しに店内でかぶってみたくなる。Pot Hat ¥6600
オンラインで手に入れるのはちょっと勇気がいる山イラストの総柄ファブリックハットも、店で試すことができるのが嬉しい。Some Hil Hat ¥6600
店名の「noook」は居心地の良さを意味するnookからきている。
着せ替え用のシューレース、Proc shoe laces ¥2970。今後さまざまなセレクトアイテムも増えていく予定だそう。
店内。木組みのテーブルなど、都会の中で自然を感じられる空間がハロコモのブランド感とリンクする。
ハロコモの製品がほぼフルラインナップで揃う。
「アウルミルズ」とコラボしたサングラスもラインナップ。
折り畳んでポケットに収納できるサンシェード。Crest Shade ¥4420
バンダナもヘッドウエアのひとつ。雷鳥 Bandanna ¥2970

●noook 住所:東京都目黒区青葉台1丁目6-40 菅野ビル1F www.noook.jp Instagram@noook.jp

アンバサダーのハロコモ愛と、山&街スタイルを拝見。

アウトドアを楽しむさまざまなアンバサダーを持つハロコモ。その仲間たちがどんなコーデでどんなふうに楽しんでいるのか紹介。ほかにもいろんなスタイルが見られるから、よかったら各アカウントも覗いてみて。

山でもデザイン性を求めるジブンにぴったり。

PROFILE
Genki 山岳活動家/@genki_world
撥水加工された、マットな表情が特徴のタスランナイロンキャップ。Sunny Cap¥5500 シャツ/アトリエブルーボトル ロンT/ブリングパンツ/アトリエブルーボトルシューズ/アルトラ

「登山や釣り界隈はミニマルで機能性を重視する流れがきているように感じていますが、ジブンは昔からデザイン性に長けたモノが好き。春先や秋はソフトシェルくらいの感覚で、アトリエブルーボトルのシャツ&パンツにハロコモを合わせて、山でも街でもオシャレを楽しんでいます」。

アウトドアでガンガン使える気軽さが魅力!

PROFILE
岡本義寛 美容師/@oka.mountain
アジャスターの片側に平ゴムを使用した、防水、撥水、透湿性を兼ね備えたナイロン6パネル。雷鳥Cap¥5500アノラック/山と道 フーディ/センチデザイン パンツ/迷迭香 ゲイター/ブラックダイヤモンド シューズ/ラ・スポルティバ グローブ/アクシーズクイン ショベル/MSR

「デザインが可愛いのに機能的。しかも、リーズナブルなので実際に着用してガンガン使えるのも嬉しいポイント。帽子とトップスの色味を合わせてみたり、いつもガチガチの山コーデにならないようハロコモに頼っています。最近はグラベルでのバイクパッキングにも挑戦中です」。

バリエーション豊かだからいろいろ楽しめる。

PROFILE
tomoka 美容師/@_____131it
ほどよい深さのクラウンに、9cmの長めつばで遮光性を高めたロングバイザー。5色展開で、アンバーをチョイス。Karst Cap¥4950 ジャケット/ケイル パンツ/ストーンマスター シューズ/ビポベアフットバックパック/パランテパックスジャパン

「ハロコモは、確かな機能性はもちろん、山でも街でも使えるデザイン性とバリエーションの豊富さが頼もしく、その日のキブンでかぶるアイテムを変えています。低山をゆるっとのんびり歩く山コーデならこんなカンジ。ロングバイザーのキャップもトーンを合わせて纏まりを良くしました」。

これからの季節を楽しめる至極のヘッドギア。

アウトドアでもシティユースでも楽しめる帽子をなんと、SS、AWごとに約40型も展開しているというから感服! ハイスペックラインと通常ラインのなかから、ルックスと機能&デザインが気になるものを厳選してご紹介。

Buckwheat Cap【INSPEC LINE】 ¥8800

バイザーは軽量撥水リップストップナイロン。一番汗を掻くサイドメッシュには吸汗加工を施し、内側のリムテープは吸水速乾、放湿冷却、消臭、抗菌、防臭効果のある機能素材。39g。

Buckwheat Hat 【INSPEC LINE】 ¥12100

右と同様、ほどよいハリ感のあるメッシュを採用。サイドメッシュやリムテープに機能美をプラス。被ったまま調整できるドローコードや、おでこにかかる負担を軽減するソフト芯バイザー。50g。

Rhim Easy Cap 【INSPEC LINE】 ¥7700

通気性と軽量化をより追及し、COOLDOTSのミニリップストップを採用。前立てとつばは撥水性と通気性の両面を持ち、側面から後ろのメッシュは耐久性の高いソフトで柔らかなメッシュ地。45g。

Locoloco Cap 25 【INSPEC LINE】 ¥11000

UVカット(UPF50+)・耐水圧(20,000mm以上)の3レイヤー生地を前立てとつばに用いて、サイドパネルは荒いメッシュ素材で通気性をアップ。首の日焼け防止用のバイザーは着脱可能。69g。

Ridge Tail Cap ¥4950

天然素材のようなナチュラル感がありながら、撥水性能を持つ生地を前立てに使用したアシンメトリーなメッシュキャップ。ソフトなつば芯で、すべり部分には吸水速乾に優れた生地を採用。

Jet Hill Cap ¥5500

UVカット(UPF50+)かつ、吸水速乾性を兼ね備える。つば先はワイヤー入りなので、バイザーを跳ね上げてアレンジできるように なっている。被ったままでサイズ調整できるドローコード仕様。

Salt Beret ¥4950

撥水・UVカット(UPF50+)で、自然なシワ感としっかりとしたハリ感のあるナイロン素材のベレー。適度なボリュームとキレイな丸みが出るようにデザインされた8枚ハギのパターンも秀逸。

Revine Cap【INSPEC LINE】 ¥11000

ライトウエイトなポリエステルリップストップで、撥水、防風、吸水速乾、抗菌防臭、制菌性を保有。ベルトにはフィドロック社製のバックルを使用し、マグネットによる容易な着脱が可能。48g。

Grant Hat 【INSPEC LINE】 ¥11000

前立てとつばは耐久・撥水性を持つナイロンタスランリップ、サイドと後頭部分は撥水性と通気性をもつドットエアーを採用。つば裏のグリーンカラーが目に向かってくる光の反射を軽減。53g。

Huron Watch ¥4950

清涼感のある風合いになる特殊加工を施した糸を使用した、ドライな肌触りのニット帽。前後の編立てサイズ(深さ)を変えることにより、今までにないフィット性の高い被り心地を実現。

Roots Pass Hat ¥5500

高さのあるコシと6枚ハギのクラウンがシャープな印象。吸水速乾機能のあるすべり、UVカット機能と、押し洗いも可能でアクティブシーンに重宝すること間違いなし。着脱できるアゴ紐付き。

Huron Band ¥4400

ドライな肌触りが特徴のヘアバンドも特殊加工を施し、清涼感のある風合いに仕上げた糸を使用。前後で編立サイズ(深さ)を変えることにより、すっきりとした着用感を実現している。

Dry Dome Cap ¥6600

UPF15、紫外線遮蔽率94.5%のUVカット機能をもつ糸を使用した、ドライな質感の手編みロールキャップ。つばをロールさせたことでフィッシャーマンキャップ風のすっきりとしたシルエットに。

雷鳥 Bandanna ¥2970、Dangle Cord 各¥880

ところ狭しに並んだライチョウが目を引く、60×60cmのバンダナ。そんなバンダナや手ぬぐいを結ばずに留めることができるフックコード。カラビナのように引っかけたり、ザックや首元につけるなど使い方は自由自在。

Proc shoe laces (120) 各 ¥2970

先述の店舗紹介でも紹介した、着せ替え用シューレースは、付属のアタッチメントで素早くサイズ調整が可能。靴紐がほどけにくくストレスも軽減。長さは120cmと160cmがあり全8色展開。

Tap Band【INSPEC LINE】 ¥5500

吸水速乾、吸湿発熱、放湿冷却、抗菌、消臭、防臭効果のある機能素材。肌と同じ弱酸性領域を保持するphコントロール機能と制電性、UVカット性も併せ持つ、肌にも髪にも優しいヘアバンド。

Gat Net Shade ¥4620

前面に虫よけ用のネット、後背面にUVカット性(UPF50)、通気性、撥水性を持たせたシェイド。トップ部分がゴムになっていて、さまざまな帽子に合わせることができ、収納もラクラク。


(問)ランチ tel:03-5708-5718 www.halo-commodity.com Instagram@halo_commodity

Photo/Fumihiko Ikemoto Report &Text/Naoto Matsumura

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 【ブランドピックアップ〜halo commodity〜】毎シーズン40型揃え、老若男女、外遊びも街馴染みもすべて支える。