ピラミッドガーデン単独でのフェス開催。

フジロック会場の最も端に位置し、常にゆるやかな空気が流れ、ステージ間を行き来するのに疲れた時フラッと立ち寄り休憩したり、ビール片手にのんびりライヴを見たりと思い思いの過ごし方ができるピラミッドガーデン。Candle Juneさんがディレクションするエリアとして15年が経過し、フジロッカーにはおなじみのエリア。

そんなピラミッドガーデンを舞台にフジロック本番の1週間前となる7月19日(土)20日(日)に新たなフェスが開催されます。もちろんディレクションはCandle Juneさん。

ピラミッドガーデン「が」フェス? ピラミッドガーデン「で」フェス?

フジロックの中でピラミッドガーデンというのは1つのエリアの名称で、グリーンステージやホワイトステージと同じ場所の名前ではあるのですが、こうやって単独でフェスを開催するとなった時に、単にフジロックの1エリアを場所として使うだけ、というのには違和感があるのです。ピラミッドガーデンというのはフジロックの中で開催されている1つのフェス、いわばフェスinフェス的な印象が強いから。いつも開催中に日本最大のフェスの中にありながら、どこか他エリアとは違う価値観を提供してくれるのがこの空間。このように、どちらかというとイベントの名前に近い印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

コンサートでなくフェスティバル。

エリアのど真ん中に建てられた象徴的なピラミッド型の建物を目印に多くの人が毎夏集まるこの場所。どうしてただの場所の名前としてでなく、イベントや価値観を表現する名称と感じてしまうのか。それはCandle Juneさんのインスタグラムの投稿を見て理解できました。

フジロックを立ち上げたイベンター、SMASHの創業者である日高さんという方が「誰が出るから行こう!ってそれはフェスじゃないんだ!コンサートだ。フジロックだから行こう!って言える唯一無二を作り出せ!」とおっしゃっていたようで、それを1つの空間で具現化したのがピラミッドガーデン。同投稿にもあるのですが、警備員もアルバイトスタッフもおらず、このエリアを作るメンバーのみで運営され、参加・出演者もこの場所を生み出すことに積極的に協力しているそう。だからこそ、他よりも空間に込められた思いがダイレクトに来場者にも響くんじゃないでしょうか。

自然と苗場の文化を体験する2日間。

本フェスティバルでは音楽ライヴはもちろん、社会課題に触れるトークセッションや地元食材や名産品が楽しめるマーケット、ヨガやキャンプファイヤー、スポーツや釣り、木こり体験など楽しめるアクティビティも開催。また移住相談などもできるブースも登場するようです。親子で参加するのも楽しそうですね。

日本のフェスの歴史も野外×音楽という意味では長く続いており、現在のフェスの原型となったのは90年代以降のレイヴカルチャーと言えます。Candle Juneさんはその真っ只中の時代から様々なパーティーに携わってきている人。その彼が今回改めて「フェスティバルの意義や可能性」を問いたいと伝えています。

現在フェスと呼ばれるものも都市型から地域連動型、親子向けからハードな音楽ファン向けと様々な種類があり、また行く人によってフェスの捉え方も千差万別でしょう。長らく携わり、被災地支援を通して様々な地域との関わりも深めてきた人が立ち上げるこのイベント。素敵な空間演出ともにメッセージも感じられそうですね。

PYRAMID GARDEN -Beyond the Festival-

日時:7月19日(土)開場10:00/開演13:00〜7月20日(日)15:00

会場:新潟県湯沢町 苗場スキー場特設エリア

主催:PYRAMID GARDEN実行委員会

共催:FUJI ROCK FESTIVAL

後援:湯沢町

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情報提供元: GO OUT
記事名:「 フジロックの1週前に名所、ピラミッドガーデンにて新たなフェスが開催される!