レクサスは6月5日、新型コンパクトSUV「LBX」を世界初公開した。日本での発売は今秋以降の予定だ。

ボディサイズは全長4190×全幅1825×全高1560mm。1.5ℓ直列3気筒エンジン+モーターのHEVを設定。

新型LBXは「これまでの高級車の概念を変える、コンパクトサイズながらも走りやデザインも上質であるサイズのヒエラルキーを超えたクルマをつくりたい」とのブランドホルダー豊田氏の想いをもとに、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指して開発された。

開発陣は、コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム(GA-B)を刷新するとともに、基本素性と電動化技術を徹底的に鍛え上げた。さらに、「Lexus Driving Signature」の深化を追求し、ドライバーとクルマが一体となり、 いつまでも運転していたいと思える操縦性とすべての乗員が自然と笑顔になれるような快適性を目指した。

チーフエンジニアを務めた遠藤邦彦氏は、新型LBXをこのように紹介している。
「新型LBXの車名は『Lexus Breakthrough X(cross)-over』を意味しています。これまでの高級車の概念を変え、“本物を知る人が、素の自分に戻り気負いなく乗れるクルマ”を目指し開発してまいりました。

いつまでも運転していたくなるクルマ本来の走る楽しさを追求し、ドライバーズシートに座った瞬間から感じるこれからこのクルマを運転するという高揚感。アクセルを踏み込んだ瞬間に感じるドライバーとクルマの一体感。気心知れた相棒と一緒にいるような安心感をご堪能いただけるように、基本素性を徹底的に鍛え上げました。

コンパクトなサイズでありながらも、上質で存在感のあるエモーショナルなプロポーションを聖域なき改善で、一途にこだわりぬき実現しました。レクサスが提案する新しい『コンパクトラグジュアリー』に是非ご期待ください」

ボディサイズは全長4190×全幅1825×全高1560mmで、ホイールベースは2580mm(数値はいずれもプロトタイプ)。レクサス専用開発のTNGAプラットフォーム(GA-B)は、軽量かつ高剛性、低重心なボディをベースに慣性諸元のさらなる最適化を追求。ドライバーの着座位置を下げることで、重心高と全高を下げつつも十分な室内空間を確保。さらにトレッドを拡大することで、ロー&ワイドなスタンスを実現した。また、クラスを超えた大径タイヤ(※)を採用しながらも、取り回しの良さにこだわり、最小回転半径は5.2mを実現している。
※プロトタイプのタイヤサイズは225/60R17、225/55R18を設定

新型LBXでは、高効率な1.5ℓ直列3気筒エンジン(M15A-FXE)と、モーター出力を向上した軽量でコンパクトなトランスアクスル、高い電池出力のバイポーラ型ニッケル水素電池を搭載したHEVモデルを設定。これまで培ってきた電動化技術によりエンジン、モーター、電池の性能を十分に引き出すことで「Lexus Driving Signature」を追求した。アクセル操作に対する電池とモーターによるアシストを大幅に強化し、応答遅れが少なく、立ち上がりの早い電気リッチな加速感を実現。さらに加速中のエンジン回転数と車速、エンジン音を連動させることで、伸びのあるリニアな走りを演出する。またHEVシステム全体で高効率となるよう緻密に制御することで、優れた燃費性能も実現している。

フロントサスペンションは新開発のマクファーソンストラットを採用。キャスター角を大きくとることで高い直進安定性を確保するとともに、車体ロール時のトーイン変化量を抑えてアンダーステア特性を低減し、旋回中の車両姿勢は限界域まで一体感と安心感のあるリニアなコントロール性も実現している。また、フロントサスペンションナックルには高剛性なアルミ鍛造ナックルの採用により、ばね下を軽量化。加えて、新開発の3点締結の入力分離型アッパーサポートを採用したことにより、リニアな操舵応答性と上質な乗り心地の両立に寄与している。

リヤサスペンションは、軽量高剛性なトーションビーム(FF車 ※写真)と、高い走行性能とリヤモーター搭載を両立するトレーリングアーム式2リンクダブルウィッシュボーン(AWD車)を採用。新開発のショックアブソーバーは、動き出しから素早く反応する摺動部品を採用することで、極微低速の減衰力を確保し、操安性・乗り心地を高次元で両立させている。

デザインでは、コンセプトを「Premium Casual」とし、コンパクトなボディサイズにとらわれない存在感と上質さを併せ持ち、高い審美眼をもったカスタマーが、日常でカジュアルに使いたくなるコンパクトクロスを表現。エクステリアでは、スタンスの良いダイナミックなプロポーションを実現。レクサスの新たなフロントフェイス「ユニファイドスピンドル」の採用もニュースだ。

サイドビューは、意のままに操れるコンパクトさと安定感ある佇まいを目指し、水平基調のトルソーにキャビンが乗る明快な立体構成で安定感を表現。また、大径タイヤを強調する大胆に張り出すフェンダー造形で走りを予感させるダイナミックさを実現した。

リヤビューはアンダーボディにコンパクトなキャビンを乗せた構成により、低重心でスタンスの良さを実現。また、ライセンスプレートをバンパーに配置し、すっきりとしたバックドアにLEXUSロゴを配置することで、低重心でシンプルな塊感を強調している。また、LEXUSシグネチャーの強化&進化として、ブランドのコンシスタンシーである「Lシェイプ一文字シグネチャー」ランプを踏襲。バックドア造形に呼応するように配された一文字グラフィックで独自性を表現した。また、ターンシグナルランプやバックアップランプの存在感を抑えることで、赤色レンズ部の一文字を強調しているのも特色だ。

インテリアはプレミアムに相応しい設えに徹底的にこだわり、気負うことなくリラックスしてクルマとの一体感を楽しめる室内空間を創出している。

インパネは水平基調でシンプルな造形により、開けた視界を確保。運転に集中できる空間とし、ドライバーが素に戻れるコックピットを追求。また、メーターフードからドアトリムまでつながる造形テーマにより、空間の広がりとコンパクトな手の内感を両立。レジスターを造形に取り込み、機能部品としての主張を押さえることで、乗員を包み込むテーマを強調している。

メーターには12.3インチの大型フル液晶が採用された。メーターパネルの視認性を良くすることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求。運転支援情報などを分かりやすく表示した。

センターディスプレイからコンソールにかけては、高さを抑えつつ傾斜させることにより室内と一体感を増したディスプレイと、操作しやすい高さに配置した操作系により、気負いなく運転できる造形としている。また、運転時に身体を支えるニーサポートは表皮巻きとし、プレミアムに相応しい設えとした。

さらにユーザー一人ひとりのライフスタイルや感性に寄り添ったクルマを提供したいという想いのもと、新しいグレード体系である「5つの世界観」に加えて、約33万通りの組み合わせから唯一無二の一台が選べるオーダーメイドシステム「Bespoke Build」を用意している。

ユーザーの感性に寄り添った5つの世界観。

【COOL】

コンセプト「Premium Casual」を最も象徴する世界。本革とウルトラスウェードのコントラストと、遊び心あるステッチ&刺繍で、シンプルで洗練されたモダンな空間を表現

【RELAX】

落ち着きと華やかさを両立するハイラグジュアリーな世界。セミアニリンレザーによる上質な質感に、サドルタンカラーと手の込んだ刺繍をあしらい、車格を超えたプレミアムな空間を演出。

【ELEGANT】

クリーンかつ温かみを感じる次世代モダンインテリア空間を表現。さりげないサテン縫いの刺繍で空間に味わい深い表情を引き立たせる。

【ACTIVE】

ブラック合皮に高彩度レッドの刺繍とステッチをあしらい、スポーティななかにも上品な遊び心を付与した、アクティブな空間を演出。

【URBAN】

ブラックを基調に、ダークグレーのファブリックをコーディネイト。シンプルですっきりとしたクールな印象を保ちつつ、都会的かつスタイリッシュな空間としている。

オーダーメイドシステム「Bespoke Build」

オーダーメイドシステム「Bespoke Build」は、ユーザー自身で1からカスタマイズを楽しみ、一人ひとりの感性に寄り添った唯一無二の1台が創れる。表皮色、シートベルト、ステッチ糸の色替え、配色構成のバリエーション拡大、トリム部加飾追加など、「Bespoke Build」専用アイテムを含めた約33万通りの豊富なバリエーションの中から、独自のオリジナルコーディネイトが実現可能だ。

コーディネイト例: L-ANILINE本革「Bespoke Build」では、サイズのヒエラルキーを超えた最高級のおもてなしを表現するとともに、「Bespoke Build」専用内装色(※)の「オーカー」は、華やかでプレミアムな世界観を表現する。
※専用内装色は「オーカー」と「ダークローズ」を設定

その他クルマに関する記事なら、姉妹サイト「モーターファン」をチェック!!

関連記事

The post レクサスが新型コンパクトSUV「LBX」を世界初公開! first appeared on GO OUT.

情報提供元: GO OUT
記事名:「 レクサスが新型コンパクトSUV「LBX」を世界初公開!