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プジョーは、SUVシリーズの車名を「SUV 3008」「SUV 5008」と変更しています。車格を表す4ケタの前にSUVを加えることで、308、508などと区別が付きやすくなっています。
また、シトロエンのSUVにも「C3 エアクロス SUV」「C5 エアクロス SUV」と「SUV」が付いていますから、シトロエンのSUVラインナップとの呼称上の統一感が図られた、といえるかもしれません。
新世代プジョーを象徴するモデルとして、新型208、ピュアEVのe-208を日本にも上陸させた同ブランドに、さらにコンパクトSUVの新型が加わりました。
2020年9月16日、Groupe PSA Japanは新型「SUV 2008」、バッテリーEVの新型「SUV e-2008」の発売を開始しました。なお、9月29日 (火)19時よりプジョー公式YouTubeチャンネルでオンライン発表会が開催されます。
プラットフォームは、新型208と同様にグループPSA最新のコンパクトプラットフォーム「CMP(Common Modular Platform)」が使われています。
ボディサイズは、全長4305×全幅1770×全高1550mm。ホイールベースは2610mmです。現行型の2008よりも全長は145mm長くなり、全幅は30mmワイドに、全高は逆に20mm低くなり、立体駐車場に入庫可能な高さになっているのが朗報。
また、ホイールベースは70mm伸長していて、乗り心地や居住性の改善につながっているか気になるところ。全長が延びていますが、最小回転半径は現行の5.5mから5.4mとわずかに小さくなり、狭い場所での取り回しでも影響は少なそう。
また、荷室容量は通常時434L(現行2008よりも74L増)、後席拡大時(最大時)1467L(現行2008よりも295L増)と大きく向上していて、208では荷室容量が狭いという方も十分に満足できるはず。これだけの荷室容量増ですから、全長の延長は荷室に多く割り振られているのかもしれません。
インテリアは、最新の「3D i-Cockpit 」が採用され、ステアリングホイール奥の3Dデジタルヘッドアップインストルメントパネルには、ホログラムによる情報投影が行われ、3次元表示がされます。
写真で見てもホールド性の高そうな「GT Line」のシートにはダイナミックシートが用意され、スポーティドライビングにも対応。また、シート素材にアルカンタラ&テップレザーが使われ上質なムード、座り心地を実現してそう。
「SUV 2008」には、ダークグレーが、SUV e-2008にはライトグレーのアルカンタラが採用され、ステッチパターンもそれぞれの個性が反映されたものになっています。
パワートレーンは、ガソリンエンジン車に定評ある「PureTech」1.2Lターボエンジンの進化型が搭載され、最高出力130ps・最大トルク230Nmを発揮。なお、新型208は100PS/205Nmですから、車両重量増に対応したスペックが与えられています。トランスミッションは8AT。
ピュアEVのSUV e-2008のモーターは、最高出力136ps(100kW)・最大トルク260Nmというアウトプット。搭載バッテリーは50kWh。JC08モードで385kmの航続距離となっています。自然吸気ガソリンエンジンで2.6L相当の最大トルク260Nmをゼロ回転から発生するのが自慢。
また、3つのドライビングモードが用意され「Sport」は100kW/260Nm、「Nomal」は80kW/220Nm、Ecoは60kW/180Nmというスペックになり、スポーティな走りや日常使い、省電費走行に対応します。また、「B」レンジに入れると回生ブレーキが強化され、アクセルペダルの操作で減速具合をコントロールできます。
充電は200Vの普通充電のほか、CHAdeMO急速充電により約50分で80%充電が可能。航続距離はJC08モードで最大385kmとなっています。そのほか「eリモートコントロール」というEVならではの機能も用意され、スマホで充電や車内のエアコン操作にも対応。
先進安全装備はプジョー508と同等で全車に標準化されています。ACCやレーンキープアシスト、アクティブブラインドスポットモニターシステムなどでドライバーをサポート。
価格は「NEW SUV 2008 Allure」が299万円、「NEW SUV 2008 GT Line 」が338万円。「NEW SUV e-2008 Allure 」が429万円、「NEW SUV e-2008 GT Line」が468万円です。
輸入SUVでBセグメントモデルは、フォルクスワーゲンTクロス、アウディQ2などがあります。国産勢ではトヨタ・ヤリスクロス、日産キックス、マツダCX-3、ホンダ・ヴェゼルなどがあります。ガソリンエンジン車は価格帯的にも国産SUVと競合できそうな設定で、Bセグメント級SUVの競争がさらに激化するのは間違いないでしょう。
(塚田勝弘)
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