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1920年代に作られたものを筆頭にヴィンテージのワッペンを複数枚貼りこんだ、《LAULHÈRE(ロレール)》の「エリダン」。当時はベレー帽といえば黒色だったことから、どれが誰のベレー帽かわからなくなってしまわないようにワッペンを貼るのがバスク地方の羊飼いたちの間などでのマナーだったそうです。各ファミリーや各村ごとの紋章(家紋)をワッペンに採用することで、区別できたのですね。そのワッペンの希少性、オリジナリティの高さから、シーズンが変われば同じ「エリダン」ベレーは揃わず、コレクティブなアイテムとなっています。気分次第でワッペンの向きをあちらこちらと変えながら、表情の移り変わりを楽しみながらかぶってみては。
《ロレール》は1840年に創業したフランス国内に唯一残るベレー帽ブランドで、王室や世界各国軍にもベレー帽を支給している伝統的なブランドです。ベレー帽はウール素材をメインに伝統的な縮絨を使って製造されていますが、実は世界各国軍が通年で採用していることからもわかるように、秋冬のみならず、ウールならではの通気性や抗菌性などの機能を生かし、季節を問わずに着用できるアイテムだということはあまり知られていないかもしれません。《ロレール》でもっともベーシックかつポピュラーなのは、写真の「バスクベレー」。ルーツは15~16世紀に聖職者が用いた角帽(ビレッタ)がバスク地方の農民に普及したことだと言われています。当初は日よけ・風よけなどの実用品として用いられていました。ほかにももう一点、「アーミーベレー」もよく知られています。こちらはミリタリーベレーとも称されるように、第二次世界大戦以降、軍隊の制服として用いられるようになったベレー帽をデザインソースにしたもの。径が小さく、被り口をおでこにフィットさせて被るタイプです。実際に現在もフランス軍が採用しているそうです。
ベレー帽¥18000/LAULHERE(クオリネスト)、Tシャツ¥2500/PETIT BATEAU(プチバトー・カスタマーセンター)
【お問い合わせ先】
クオリネスト 03-6427-1977
プチバトー・カスタマーセンター 0120-190-770
FUDGEガールのお洒落のお手本でもある、パリジェンヌたち。彼女たちが愛するフランスブランドから、ちょっぴりモダンな小物とアクセサリーをセレクトしてラインナップ。春の息吹を感じるこの時期、あなたのワードローブに新鮮な風を吹き込んで! 引き続き、おうちで過ごす時間がたっぷりあるこの春、すてきなインテリアグッズにもご注目を。
photograph_Kakuta Wataru
styling &direction_Nakako Nao
hair &make-up_Suzuki Karen
model_Olga
text_Koba.A
edit_Ogura Fumika, Oguchi Eiko