1980年代、日本の音楽シーンはシティポップが台頭しました。特に女性ボーカルが奏でるメロディは清涼感と透明感にあふれ、当時の若者たちの心をとらえました。それからおよそ30数年〜40年経った現在、80年代シティポップは、また再び今の令和の若者たちに新鮮でスタイリッシュな音楽として受け入れられています。以下に、80年代日本のシティポップの女性アーティストによる6曲をご紹介します。

「土曜の夜はパラダイス」(EPO)

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「土曜の夜はパラダイス」は、EPOによる1982年(昭和57年)のナンバーです。土曜日の20時に放映されていた人気お笑い番組「オレたちひょうきん族」のエンディング曲として、当時、日本中のお茶の間で流れました。楽しい土曜日の夜を歌った明るい歌詞と覚えやすいメロディーが特徴です。音楽ファンが情報交換をしている英語サイトでは、「こんなに最高なシティポップなのに、シティポップファンにちょっと見過ごされているのはなぜか」というテーマで激論が交わされています。

「もう一度」(竹内まりあ)

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「もう一度」は、1984年(昭和59年)に発売された竹内まりあの10枚目のシングルです。フジテレビ系ドラマ『金曜日の妻たちへ』の主題歌に起用されました。竹内まりあ本人が「自分の代表曲は『もう一度』だと思う」と語るほど、彼女にとって思い入れの深い本曲。別れや恋愛といった、誰もが経験する感情を美しいメロディーに乗せて表現されています。世代を超えて、多くの人々の心に響く曲となっています。

「PLASTIC LOVE」(竹内まりあ)

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1984年(昭和59年)にリリースされた「PLASTIC LOVE」は、近年の世界的シティポップブームの火付け役となった名曲です。アメリカの同曲のファンによってYouTubeにアップロードされたものが、多くのユーザーのおすすめ曲として表示され、数千万回再生されるに至りました。現在では、1998年生まれの女性シンガーソングライター・eillや世界中の多くの若いミュージシャンにカバーされています。

「夏に恋する女たち」(大貫妙子)

出典:大貫妙子 公式サイト

1983年(昭和58年)リリースの「夏に恋する女たち」は、大貫妙子の10枚目のシングルで、都会で生きる男女の恋模様を描いたシティポップです。この曲は、坂本龍一のアレンジが印象的で、同年夏に放送されたTBS系金曜ドラマ「夏に恋する女たち」の主題歌でもありました​​。

「毎日がクリスマスだったら」(鈴木さえ子)

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鈴木さえ子の「毎日がクリスマスだったら」は、1983年(昭和58年)リリースのシングルで、「I wish it could be Christmas everyday」という副題がつけられています。作詞は松本隆、作曲・編曲は大瀧詠一。ポップでキャッチーなメロディーと、鈴木さえ子の爽やかな歌声が魅力のクリスマスソングです。サビの「毎日がクリスマスだったら あなたと過ごせたら」というフレーズは、聴く人の心をときめかせます。シティポップの世界的流行で再ひ注目されています。

「サルトルで眠れない」(早瀬優香子)

出典:HIP TANK RECORDS

1986年(昭和61年)の早瀬優香子のデビューシングル「サルトルで眠れない」。秋元康のプロデュースにより、フレンチポップスの影響を受けたこの曲は、80年代のシティポップの新たな地平を開いた1曲です。独特な歌声と洗練されたメロディー、独創的なサウンドは、現代の若者たちにも愛されています。

情報提供元: DXマガジン_ライフ
記事名:「 【80年代日本のシティポップ女性6曲】(後半編)今、聞いてもすごくセンスいい!令和の若者たちが聞けば夢中になるセレクト