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竹内まりやは、日本のシティポップを語る上で欠かせない存在です。夫・山下達郎とともに、日本の音楽シーンの一角を築いてきました。都市生活や恋愛をテーマにした歌詞と、ジャズ、ファンク、ポップなどの要素を取り入れたサウンド、そして独特の歌声で、ジャンルを超えて多くのファンを魅了し、日本国内だけでなく、国際的にも再評価されています。それらの中からTVでもよく流れていた、80~90年代の竹内まりやのシティポップの名曲5曲を前半、後半に分けて、ご紹介します。
「もう一度」は、1984年(昭和59年)に発売された竹内まりやの10枚目のシングルです。フジテレビ系ドラマ『金曜日の妻たちへ』の主題歌に起用されました。竹内まりや本人が「自分の代表曲は『もう一度』だと思う」と語るほど、彼女にとって思い入れの深い本曲。別れや恋愛といった、誰もが経験する感情を美しいメロディーに乗せて表現されています。世代を超えて、多くの人々の心に響く曲となっています。
竹内まりやの「駅」は、1987年(昭和62年)にリリースされました。中森明菜のために作られたのち、竹内自身がセルフカバーした1曲です。切ない恋の物語を描き、多くの支持を得ました。セルフカバーされたこの楽曲は、山下達郎による編曲で、有線放送で第1位を獲得するなど、多くの人々から愛されています。また、1991年には映画「グッバイ・ママ」の主題歌として使用され、さらに人気を集めました。石川さゆりやJUJUなど、ジャンルを問わず多くのアーティストにカバーされています。
竹内まりやの「元気を出して」は、1984年(昭和59年)に薬師丸ひろ子のアルバム「古今集」に収録された楽曲です。作詞・作曲は竹内まりや自身が手掛け、1987年にセルフカバーを発表しました。失恋した友人を励ます内容で、世代を超えて愛される名曲となっています。「何度聴いても良いですね」「離婚直前、クリスマスの夜に一人聴いています」と、多くのリスナーにとって大切な1曲となっていることがうかがえます。
竹内まりやのシングル「SEPTEMBER」は1979年(昭和54年)にリリースされました。セールスは累計10.4万枚で、同年の日本レコード大賞で新人賞を受賞しました。夏から秋への移り変わりを背景に、恋愛の終わりや別れの切なさが表現されているこの曲は、郷愁と繊細な感情表現が感じられる作品と言えます。YouTubeでは「今年も聴きにきました」「涼しくなってきたらこの曲」と、9月に毎年多くのコメントが寄せられています。
1980年(昭和55年)にリリースされた「不思議なピーチパイ」は、春の訪れとともに訪れる恋の喜びを描いた楽曲です。資生堂の春のキャンペーンソングとしても採用されたこの曲は、竹内まりやの透明感のある歌声が魅力的です。爽やかなメロディと洗練されたアレンジで、都会的な雰囲気とポップな響きが特徴です。動画サイトでは「今聴いても新しいメロディ」「まりやさんの圧倒的な歌唱力」と、称賛の声が寄せられています。