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アイソメトリクスは1950年代、旧西ドイツのスポーツ科学者であるヘッティンガーとミューラーによって研究され、科学的な実証がなされたトレーニング法。1961年には来日公演を行いました。
彼らが提唱したのは、1日1回、最大筋力の3分の2に相当する力を、静止した状態で6秒間発揮する筋力トレーニングを実施することによって筋力の向上が見られるというもの。日本にアイソメトリクスブームをもたらしました。
筋トレの種類は大きく分けて2つ。1つは関節を動かしながら筋肉を鍛えるもの、もう1つは関節を静止させたまま筋肉を鍛えるものです。腕立て伏せや腹筋などの筋トレは前者、そしてアイソメトリクスが後者にあたります。
アイソメトリクスは壁や柱などの動かないものを押したり引いたりして力を発揮する方法や、手と手や手と足で押し合ったり引き合ったりして力を発揮する方法が一般的。スクワットなどでひざを曲げた状態で静止する方法もあります。
アイソメトリクスは特別な器具を必要とせず、どんな場所でも手軽に実践できるのが大きなメリット。その半面、トレーニング効果が実感しにくく、飽きやすいという欠点を持っています。
なお、四つん這い姿勢で片手と反対側の足を上げて静止するような体幹トレーニングもアイソメトリクスの1つ。バランスボールを用いて静止するトレーニングも、アイソメトリクスの1つとして位置づけられます。