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オールアウトは筋トレだけで使われる言葉ではありません。たとえばラグビーなどでは「オールアウトするまで走り続ける」と使われる言葉。いずれにしても、オールアウトは全力を出し切った疲労困憊状態を指しています。
そして、筋トレ効果を最大化するためには、オールアウトまで追い込むことが重要です。しかし、筋肉の極限まで追い込んでしまうと、筋肉を痛めるリスクが高くなります。
このリスクを避けるための自己防衛本能として、脳は筋トレのオールアウトに追い込むときにブレーキをかけるもの。筋トレ中にきつくなってくると、もう1回という意思とは裏腹に、このへんでやめようという妥協心が生じます。
専門用語でいうと、体の真の限界が生理的限界、脳のブレーキがかかりながらも実際に追い込むことができるレベルが心理的限界です。筋トレを長く続けていくと、脳のブレーキは徐々に解除されます。
これは、いわば心理的限界が生理的限界に近づいている状態。こうして、筋トレでオールアウトまで追い込めるようになっていくわけです。
そして、筋トレ上級者がハマるのがオールアウトまで出し切ったあとの爽快感。この爽快感まで味わえるレベルまで達するかどうかが、筋トレ効果を最大化できるかどうかの壁といえるかもしれません。