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認知症は物忘れがイメージされますが、それは注意力の低下に起因します。何かをしに2階に上がったら要件を忘れたり…。これらの注意力の衰えは脳の前頭葉の機能低下が原因です。
注意力の低下以外にも、認知症にはさまざまな前兆が現れます。その中でも多いのが、視空間認知力の低下です。車庫入れが下手になったりするのはその典型例。地図をうまく読めず道に迷ったりもします。
注意力と視空間認知能力は、衰える一方というわけではありません。脳を鍛えることで注意力と視空間認知力をアップさせることも可能。注意力と司る前頭葉と、空間認識を司る頭頂葉を鍛えるのです。
前頭葉と頭頂葉を鍛えるトレーニングが「デュアルタスク」です。注意力と視空間認識力の低下を食い止めることができます。
デュアルタスクは具体的には、川柳を詠みながらウォーキングしたりと、2つの活動を同時に行うこと。知的活動と運動を同時に行うことがポイントです。頭頂葉と前頭葉を鍛えることにつながります。
軽度認知障害とは、注意力や視空間認知力が低下した状態。軽度認知障害は半数が認知症へ移行するといわれる一方で、20%は認知機能が元に戻ることがわかっています。前頭葉と頭頂葉を鍛えることで認知症は予防できるのです。