大胸筋上部は鎖骨と上腕を結ぶ筋肉です。筋トレで鍛えることに夢中になりすぎると、大胸筋上部が収縮して猫背の原因となってしまいます。猫背の原因となるということは、肩こりの原因になるのと同じこと。大胸筋の上部をストレッチして、肩こりを予防しましょう。



大胸筋上部の筋線維と直角に動かす


大胸筋は上部・下部・内側に分けられます。大胸筋の上部は鎖骨から始点、下部は腹直筋上部とつながった部分、内側は左右の肋骨をつなぐ胸骨が始点です。なかでも大胸筋上部は肩こりの原因となることがあります。


そこで、大胸筋ストレッチとなるわけですが、その前に大胸筋上部をマッサージするとストレッチ効果がアップします。鎖骨の下のラインに沿って、人差し指と中指の2本を当てながら、痛みを感じるポイントを探してください。


そのポイントを、大胸筋上部の筋線維が走る方向と直角に動かしてマッサージします。動かすときは指先ではなく、肩から腕を動かすイメージでマッサージ。指で挟むマッサージよりも効果的です。


大胸筋上部のストレッチのポイント


続いて、大胸筋上部のストレッチです。ここではPNFストレッチを応用して、最初に6秒間、大胸筋上部に力を入れてから、続けて30秒ストレッチします。PNFストレッチとは、ストレッチを行う筋肉をまず収縮させてから、ゆっくりと伸ばすことで通常より大きく筋肉を伸ばすメソッドです。


まずは両手を合わせて顔の前の高さに持ってきたら、両手の平を強く押し合って6秒間キープしてください。ポイントは両手を組む高さ。胸より高くすることで、とくに大胸筋上部に力を入れることができるのです。


続いて、壁に向かって右手を高く上げ、ひじを曲げて手の平を壁につけます。そして、手の平とひじを支点にして、上体を左にひねるのです。これで大胸筋上部がストレッチされるでしょう。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 大胸筋の上部のストレッチは肩こり予防に効果的