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食べても太らない人は、遺伝子に変異があるかもしれません。脂肪細胞には通常、口から取り入れた栄養から中性脂肪を作り出し、それを再び脂肪酸とグリセリンに分解して血液中に放出する役割があります。
ここで遺伝子に変異があると、この中性脂肪を分解を必要以上に促してしまうのです。このため、基礎代謝は標準的な数値に比べて、200kcal増しになります。これが食べても太らない理由だったのです。
ここまで聞くと、なんら問題がなさそうですが、将来的にはかなり肥満になるリスクを抱えています。じつはこの遺伝子の変異は、脂肪の分解を促すだけでなく、筋肉の分解も促進されてしまうのです。
若いうちは適度に体を動かすため、筋肉の分解は進まず一定量をキープします。かといってマッチョにもなりにくい体質。まさに、食べても太らない痩せの大食いタイプの典型といえるでしょう。
しかし、年齢を重ねえていくと状況は一変。加齢による筋肉量の低下に、遺伝子の変異による筋肉の分解が加わります。筋肉量の減少に拍車がかかって、基礎代謝ががくんと落ちるのです。
にもかかわらず、食べても太らないと信じて疑わないまま摂取カロリーは若いころのまま。体重が増える一方となって、最終的には大デブになるとういリスクが高いのでした。