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脂肪細胞には白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。白色脂肪細胞はいわゆる脂肪。中性脂肪の貯蔵庫となります。
一方の褐色脂肪細胞の役割は脂肪の燃焼。血液中の脂肪酸から熱エネルギーを作り出します。じつは、脂肪を燃焼させる役割を持つ脂肪細胞も存在しているのです。
この褐色脂肪細胞の熱エネルギーの産出に関わる遺伝子に変異がおこると、体内でうまくエネルギーを作り出せません。すると体が冷えて老廃物をうまく排出することができず、結果的に皮下脂肪がついてしまうのです。
このように、特定の遺伝子の変異によって皮下脂肪が溜まりやすいタイプが存在します。このため、人と比べて皮下脂肪が落ちない人は遺伝子の変異が原因があるかもしれません。
とはいえ、同じ遺伝子変異があっても皮下脂肪が少ない人も存在します。じつは、それなりの筋肉量があると皮下脂肪がつかないのです。
筋肉は動かしているときはもちろん、じっとしているときも熱を作り出してくれる組織。褐色脂肪細胞が熱を作り出せなくても、エネルギー消費をしてくれます。遺伝子変異で皮下脂肪がつきやすい人も、筋肉を維持すれば皮下脂肪を落とすことができるのです。