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長時間続けると腰痛になる椅子の座り方が、パソコン操作などでよく見られる前かがみの姿勢です。さらに椅子に座ったまま前かがみで仮眠をとったりすると、さらに腰痛リスクが上がります。前かがみの姿勢は椎間板ヘルニアを誘発してしまい、それが腰痛となって現れるのです。
じつは、椅子に前かがみで座ると腰痛の原因となる椎間板ヘルニアのリスクが高まります。背骨は小さな骨がタテに重なって構成されていますが、椎間板はその骨と骨の間の柔らかい軟骨。クッションのような役割を果たしています。
まっすぐ正しい姿勢をとっているときと比べて、椅子に前かがみに座ることによって背骨は曲がった状態。クッションの役割を果たしている椎間板に負担がかかってしまうのです。
整形外科医の間でよく知られている、直立姿勢を100とした場合のさまざまな動作の椎間板の負担度を比較したデータがあります。それによると、立位と比べて椅子に座った状態というのは、それだけで1.4倍も負担がかかっているのです。それだけ腰痛のリスクが高まるというわけです。
よく腰痛だからといって椅子に座る人がいますが、逆に椅子に座ったほうが腰に負担が増えるということ。椅子に座った姿勢は腹筋がゆるむため、そのぶん腰に負担がかかりやすくなるのです。
そして、立っていても座っていても前かがみになると負担は増。立位の前かがみは1.5倍、椅子に座った前かがみは1.85倍にもなるのでした。圧がかかった椎間板は軟骨ですから、すり減ってきたり痛んだりしてしまいます。
こうして椎間板ヘルニアが発症。腰痛の原因になったり、神経に触って足がしびれたりする症状が現れます。腰痛にならないためには椅子に姿勢を正して座るのが一番なのでした。
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