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日体大女子バレーボール部は、20年以上も優勝から遠ざかっていました。その理由は、レギュラーメンバーが捻挫の影響などで試合に出られないことがたびたびあったためです。
それが、捻挫治療に導入したトレーニングによって捻挫が激減。主力選手がかけることなく試合で大活躍して、見事に優勝を果たしたのでした。そんな日体大女子バレー部で実践されていた正しい捻挫の治療法を見ていきましょう。
捻挫が発生して、2~3日は安静にするというのは従来までの治療法と変わりありません。しかし、捻挫治療にそのあと2週間は、あまり動かさない期間を設定。この間に靭帯の材料となるコラーゲンが増えます。
そして、そのあとの4週間でトレーニングして靭帯を再生させるのです。そのトレーニングとは、親指にゴムを引っかけて手前に引っ張りながら、親指を向こう側へ動かすというもの。もう1つのトレーニングが、かかと上げです。
このトレーニングによって鍛えられるのが腓骨筋群。腓骨筋群は足の裏からくるぶしの後ろを通って骨とつながっている筋肉になります。
捻挫治療に腓骨筋群をトレーニングすると、同時に足首の靭帯にも力が加わります。すると、前距腓靭帯の中にあるコラーゲンの質が変わって、太くて丈夫な靭帯の再生を促進するのです。
しかも、腓骨筋群を鍛えることによって足首が安定。前距腓靭帯がきちんと治っていなくても、捻挫を予防することができるのです。,捻挫