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急性膵炎(すいえん)は、単なる胃の痛みとよく間違えられます。しかし、急性膵炎は治療が遅れると、取り返しのつかない恐ろしい病気。さまざまな臓器に異常が発生して、わずか数日で命を落とす危険性もあります。膵臓の位置を知っておけば、そんな急性膵炎を早期発見できるのです。
膵炎とは、膵臓が分泌する消化液があふれて、膵臓自らを溶かしてしまう恐ろしい病気。進行すると、漏れ出した消化液が周りの臓器までも溶かしてしまうのです。
膵臓は消化器官の1つ。胃の中で分解された食べ物は、十二指腸で膵臓と胆嚢から分泌される消化液で溶かされ、さらに細かく分解されていく仕組みになっています。このため、膵臓の消化液はかなり強力。肉や脂を消化するわけですから、自分の身体まで消化できてしまいます。
このため、膵炎は早期に発見することが肝心。とはいえ、膵臓の位置は肝臓や胃などの裏側に隠れた場所になります。そもそも膵臓は診断するのが非常に難しい器官なのです。
この膵臓の位置の関係で、急性膵炎とよく間違えられるのが胃痛。そこで、急性膵炎をいち早く見つける方法を紹介しましょう。単なる胃痛と急性膵炎を見分けるポイントは、背中の痛みです。
膵臓の位置は体の表面ではなく奥に隠れた場所。後ろから叩いたほうが響くほどです。体の表面の胃痛だけでなく背中に痛みを伴っていたら急性膵炎の疑いアリ。とくに左わき腹に痛みを感じる場合は可能性が高いのでしょう。
膵臓の位置を知ることでわかる急性膵炎を見分けるもう1つのポイントは、体を前側に丸まっていると痛みが止まって、反ると痛みが強くなること。前かがみになるとやわらぐのは、背骨による膵臓への圧迫が弱まるためです。
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