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強い抗酸化力を持つアスタキサンチンにはどのような効果があるのでしょう? その効果を示す2つの実験があります。結果として持久力アップと抗肥満作用があることがわかりました。そして、そのいずれもアスタキサンチンが脂肪代謝を改善するという効果によるものです。
アスタキサンチンの効果の1つが、マウスの遊泳実験です。マウスを4~5週間、毎日泳がすと100~120秒ほど泳げるようになります。同じことをアスタキサンチンを与えたマウスで実験すると、2~3倍の時間泳げるようになるのです。
血中乳酸値を測定すると、通常のマウスは時間とともに数値がどんどん高まります。一方、アスタキサンチンを与えたマウスは、それほど増えません。この結果から、マウスにアスタキサンチンを与えると顕著に「持久力アップ」することがわかります。
もう1つのアスタキサンチンの効果が、マウスの高脂肪食実験です。マウスに脂質40%という高脂肪食を与えると、通常のマウスは1か月ほどで脂肪肝になってしまいます。
ところがアスタキサンチンを与えると、同じ高脂肪食を食べても脂肪肝になりにくくなるのです。また、アスタキサンチンの摂取量が増えれば増えるほど、肝臓は通常の状態に近づくこともわかりました。アスタキサンチンには「抗肥満作用」もあることがわかります。
さらに同じ量の高脂肪食とアスタキサンチンを与えたマウスに、片方には運動させ、もう片方には運動させないという実験も行われました。その結果、運動をさせたマウスは、させなかったマウスに比べて明らかに体重の増加が少なかったのです。
このように、アスタキサンチンの効果には持久力アップと抗肥満作用があります。持久力を高めることも肥満を抑制することも、じつは体の中で脂肪を上手に燃焼させている結果です。この働きは脂肪代謝の改善と呼ばれます。
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