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胃がんを予防する食材として「たまねぎに効能アリ」という研究結果が、世界中から続々と報告されています。これはたまねぎに含まれる体の酸化を防ぐ成分に、がんを予防する効果が期待されているため。玉ねぎに効能アリといわれる胃がん予防効果について詳しく見ていきましょう。
1996年のオランダで発表された「食生活とがん発生率の関係」という論文。55~69歳の男女12万人を対象に3年間追跡調査を行ったものです。玉ねぎを「1日半個以上食べる人」は「まったく食べない人」より、胃がんリスクが50%にも減少していたのです。
さらに2009年、イランで611名を対象にした研究によると、玉ねぎを「毎日食べる人」は「週2回以下の人」に比べて、胃がん発生リスクがなんと66%も減少していました。そのほかスペインやイタリアなど、世界各国で玉ねぎの効能に胃がん予防効果が報告されています。
これらの結果は、玉ねぎに含まれる体の酸化を抑える成分に、がんを予防する効果が期待されているため。体の酸化を抑える成分とはポリフェノールの一種で、がんに対して抗酸化物質として働くのです。
玉ねぎの効能とされる体の酸化を抑える成分はけっして特殊な栄養素ではなく、トマトやブロッコリー、オレンジやリンゴ、ワインなどに含まれています。なかでも、玉ねぎにはもっとも多く含まれているのです。
そもそも胃がんとは、胃の粘膜の細胞ががん化してしまう病気。その最大の原因といわれるのがピロリ菌です。ピロリ菌が胃に住み着いていると大量の活性酵素が発生。胃の粘膜にある正常な細胞を攻撃し続けます。その傷ついた細胞が、やがてがん細胞へと変化すると考えられています。
ところが、玉ねぎに豊富に含まれる体の酸化を抑える成分はこの活性酸素を中和。なんと無害化させる働きがあるのです。これがポリフェノールを多く含むた玉ねぎの胃がん予防という効能の秘密なのでした。
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