マラソンやトライアスロンのレースに備えて、カーボローディングをしている人は少なくありません。カーボローディングとは、体内にグリコーゲンとして糖質を多めに貯めるコンディション術。ただし、膵臓にかかる負担が大きいため、カーボローディングは避けるのが正しい選択です。



カーボローディングは膵臓には拷問


グリコーゲンは肝臓に70~80g、筋肉に200~300g程度しか貯めることはできません。このため、マラソンなどの長時間の運動を続けていると、脂質よりも糖質が先に枯渇。パフォーマンスが下がってしまうのです。


このパフォーマンス低下を避けるのがカーボローディングによるコンディショニング。ちなみにカーボは糖質、ローディングは積み荷や装填を意味します。簡単にいえば、事前に糖質を貯金しておこうという作戦です。


とはいえ、カーボローディングはご飯やお餅、パスタといった糖質の固まりを、数日間食べ続けるというもの。膵臓でインスリンを分泌しているβ細胞にとっては拷問のようなコンディショニング術なのです。


カーボローディングで寿命が縮まる


年に1~2回のイベントとしてレースに出るくらいなら神経質になる必要はありません。しかし、毎月のようにカーボローディングを実践していたら膵臓のβ細胞の寿命はどんどん縮まってしまいます。


膵臓のβ細胞は増やすことも鍛えることもできないもの。インスリンを大量分泌するとダメージを受けて、インスリンを出す能力がじわじわ落ち続けるだけです。


このためカーボローディングはなるべく行わないのが正しい選択。レース後半はゼリーなどで糖質を摂り、摂った糖質を使いながら運動するようにしましょう。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 カーボローディングは膵臓に負担がかかって危険