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「鋼のような体」という言葉があるように、筋トレをすると体が固くなると思われがち。筋トレで筋肉をつけることと体が固いことに因果関係はありません。体が固くなるメカニズムを見ながら、体が固いことは筋トレとまったく関係がないことを説明していきましょう。
そもそも「体が固い」といっても、そこには3つの異なる意味があります。「触った固さ」と「柔軟性の固さ」「動きの固さ」です。
触った固さとは、力こぶを作ったときの筋肉の収縮。とはいえ、筋肉に力をこめて縮んでいるだけなので、どんなに筋骨隆々の人でも力を入れていなければ柔らかいものです。
柔軟性について、たしかに筋トレをよくやっている人の中には、柔軟性が低い人がいるのは事実。しかし、そのような人は筋トレに1時間も2時間もかけるのに、ストレッチはせいぜい1分とか5分程度。なかには、まったくやらない人もいます。
この場合、筋トレをしたから固くなったのではなく、ストレッチ不足が原因です。筋トレと並行してストレッチも行えば、柔軟性は向上します。
動きの固さについて、スポーツ選手の中には動きが固くなると、筋トレをしない人がいるのも事実です。しかし動きの柔らかさとは「下半身→体幹→上半身」や「中心から末端」と、筋肉がスムーズに連携して動くこと。動きの固さとは連携がとれていないことを意味します。
そして、動きが固くなるのも、技術練習の不足や間違いが原因。筋トレだけでなく正しい技術練習をしていれば、まったく問題ないでしょう。
3つの意味において、体が固いことは筋トレと因果関係はありません。柔軟性や動きの柔らかさは、目的に応じたトレーニングを並行して行えばよいだけです。安心して筋トレに励んでください。
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