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運動をする前にカルシウムを摂取すると、汗とともに失われるカルシウムを補えることがアメリカの研究で明らかになりました。じつは激しい運動による発汗はカルシウム不足を招きます。そして足りないカルシウムを補うために、骨からカルシウムが溶け出してしまうのです。
激しい運動をして大量に汗をかいていると、汗と一緒にカルシウムが体の外に出てしまいます。すると、カルシウム不足を補うために骨から血液にカルシウムが溶け出してしまうのだとか。結果的に骨密度が低くなりやすくなります。
アメリカのとある研究では、52人の男性を2つのグループに分け、トレーニングと血中のカルシウム量の変化の関係を調べました。
1回目の実験では、一方のグループにトレーニングの30分前に1,000mgのカルシウムをビタミンDとともに投与。もう一方には何も与えませんでした。なお、ビタミンDを一緒に与えるのは、カルシウムの吸収をよくするためです。
その結果、血液中のカルシウムは減少はしたものの、それほど少なくはならなかったのです。
そして2回目の実験では、トレーニングが終わったあとに同じ量のカルシウムとビタミンDを与えた場合を検証。すると、カルシウムをあとに与えた場合は、トレーニング前に与えたときと比べて血中のカルシウムが少なかったのです。
つまり、激しい運動をする前にはカルシウムを摂取することが有効。摂取しない場合は、骨からカルシウムが溶け出して骨密度が低くなってしまう可能性があるのです。
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