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らっきょうは、茎を根元から切ると数時間後には芽が伸びてくるほど生命力が強い野菜です。その生命力の強さは、らっきょうに大量に含まれているフルクタンにあります。そして、フルクタンは腸で乳酸菌を増やす効能があるため、らっきょうを食べることで便秘解消の効果も期待できるのです。
そもそも、らっきょうは栄養豊富な食材。古くから漢方薬の主成分として用いられてきたほどです。昔からさまざまな効能があるとされてきました。
とくに、らっきょう特有の臭いの元である硫化アリルという成分は、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に効果があります。また、硫化アリルには免疫力を高め、がんの予防にも効果があるとか。さらに血行促進により、冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的とされています。
また、らっきょうは意外にも非常に多くの食物繊維を含んでいる野菜です。食物繊維が多いといわれるごぼうでも食物繊維は100gあたり5.7gほど。らっきょうには食物繊維が21gも含まれているのです。
ただし、らっきょうの効能成分である硫化アリルは熱に弱いのが特徴。らっきょうを火を通さずに酢漬けで食べるのは、栄養的に理にかなっているのでした。
らっきょうの効能を損なわない食べ方としてはナマもよいでしょう。じつはエシャロットは、らっきょうを早採りしたもの。らっきょうの酢漬けは食べられなくても、エシャロットなら食べられるという人も多いはずです。
らっきょうをエシャロットのようにはナマでも食べれば効能を損なうことはありません。特産地である鹿児島では、ナマで食べるのが常識といいます。鹿児島伝統のらっきょうの酢味噌あえは、ナマのらっきょうを刻んで酢味噌であえるだけの簡単レシピです。
らっきょうのフルクタンには、乳酸菌を増やす効能があります。フルクタンを入れた液体と入れない液体をシャーレに入れ、液体の表面に人間の腸の中で生きている乳酸菌を塗布。それを培養したところ、フルクタン入りの液体は乳酸菌が増えていたのです。
腸の中の乳酸菌にとってフルクタンは大好物。フルクタンがあると乳酸菌が増えるのです。このため、らっきょうには便秘解消の効能があります。らっきょう農家の人たちも、食べるとストーンと便通が出ると証言するほどです。
ただし、らっきょうには胃腸を刺激する成分が多いことも忘れてはいけません。食べ過ぎるとお腹がゆるくなる場合があるので注意してください。
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