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脂肪細胞は糖質や脂質を溜め込むだけと思われがち。しかし、脂肪を熱エネルギーとして消費する脂肪細胞もあります。それが褐色脂肪細胞です。もともとは筋肉の少ない赤ちゃんが熱を作り出すために存在するのが褐色脂肪細胞。成長とともに減少していくもので、増やすことはできません。
脂肪にはエネルギーを蓄える白色脂肪細胞のほか、近くにある糖質や資質を内部に取り込んで一度脂肪に置き換えたあと、これを分解して熱エネルギーを作り出す褐色脂肪細胞があります。
褐色脂肪細胞は赤ちゃんのときには100gほど存在していますが、成人になると40gほどまで減少してしまうもの。おもに首や肩甲骨、背骨のまわりに存在している特殊な脂肪です。
褐色脂肪細胞の量は個人差があります。食事をして背中や首筋などが暑くなる人は、褐色脂肪細胞の量が多いか、もしくは活性度が高いということです。とはいえ、褐色脂肪細胞は努力で増やすことはできません。
ただし、最近の研究によると、筋トレによって白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞に似たような働きをすることが分かってきました。といっても白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞になるわけではなく、近い働きをするベージュ細胞へと変化します。
筋トレをすると筋肉はイリシンというホルモンを分泌。このイリシンに白色脂肪細胞をベージュ細胞に変える働きがあるのです。しかも、イリシンの分泌には有酸素運動ではなく筋トレだけをするのが効果的といいます。
というのも、「筋トレ60分」「有酸素運動60分」「筋トレと有酸素運動を各30分」という3つの運動で血中イリシン濃度を比較。すると、もっとも高い数値を示したのが筋トレ60分だったのです。
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