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大腰筋トレーニングはダイエットや美しい姿勢以外にも、さまざまな健康効果が期待できます。大腰筋トレーニングにはデスクワークや運動不足による肩こりや腰痛を改善する効果があるのです。大腰筋トレーニングでなぜ腰痛や肩こりが改善するのか、そのメカニズムを見ていきましょう。
直立歩行する人間は、疲れやコリなどのストレスが体の裏側に溜まりがち。なかでも、腰痛はもっとも厄介な痛みでしょう。じつは大腰筋が太いと、腰痛の発生率が低いというデータもあるほどです。
これは、大腰筋トレーニングによって背骨の腰の部分に当たる腰椎のS字カーブがキープされるため。そもそも背骨は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、そして仙骨と尾骨から構成されています。
そして、背骨はまっすぐに伸びているのではなくS字を描いているもの。頚椎のところが前に反り、胸椎のところが丸まっています。そして、腰椎のところで再び前に反って、仙骨と尾骨のところで丸まっているのがS字カーブです。
この背骨のS字カーブをキープするのに重要な役割を果たすのが大腰筋になります。大腰筋の最大の働きは背骨と骨盤の位置を正しく保つこと。だからこそ、大腰筋トレーニングに腰痛を改善する効果があるのです。
肩こりや首の痛みも、大腰筋が衰えることによる骨盤が歪みに原因があります。とくに、骨盤から離れた場所ほど、大きな歪みとなって現れるもの。積み木の下層が傾いてしまうと、上層ほど逆の方向に大きく傾ける必要があるのと同じです。
こうして、骨盤の歪みが肩や首に大きな負担を持続的にかけることになります。ここで大腰筋トレーニングで骨盤の位置を正常に保てば、肩や首の痛みも徐々にやわらいでいくというわけです。
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