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以前の部活動といえば、練習中に水を飲んではいけないものでした。それがいまや逆効果という理由で、部活中に水を飲むのは当たり前となっています。そんな旧態依然なやり方がむしろ逆効果となってしまう筋トレが腹筋運動です。シックスパックを手に入れるために腹筋運動は不向きなのでした。
部活動の練習といえば、足腰の筋トレとして行われたウサギ跳びを思い出す人も多いでしょう。しかし、いまでは実際の効果とひざへの負担が問題視されて、ほとんど行われていないのが実状です。
そんな過去の遺産ともいえる筋トレの代表格が腹筋運動。シックスパックを手に入れるために、必死に腹筋運動する人も多いでしょう。もちろん、腹筋は内臓を衝撃から守ったり、姿勢を維持したりと重要な筋肉。腹筋を鍛えることに意味がないのではなく、鍛え方がNGなのです。
いわゆる筋肉は骨格筋と呼ばれ、骨を動かすために存在しています。筋トレは骨格筋を鍛えることで骨を適切に動かすことが最大の目的です。そして、骨を動かす筋肉には大きく2種類。1つは関節を曲げる屈筋と、関節を伸ばすための伸筋です。
そして、腹筋運動で鍛えられる腹直筋は屈筋にあたります。腹直筋は肋骨と骨盤をつなぐ筋肉であるため、腹直筋が収縮すると背骨が丸くなります。つまり腹筋運動をするということは、背中を丸くする力をつけていることなのです。
すなわち腹筋運動だけやっていると、どんどん背中が丸まってしまうということ。シックスパックが出にくくなるだけでなく、腹部の保護や体幹の安定といった腹筋本来の機能をどんどん果たせなくなってしまうのです。
このため、シックスパックを手に入れるには、腹直筋で丸める動作だけでなく背筋をしっかり伸ばす動作が欠かせません。関節を曲げる屈筋だけでなく、関節を伸ばす伸筋も必要になります。シックスパックには背筋群の筋トレが必要不可欠です。
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