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一般的なマンションの昼間の室内をサーモカメラで見てみると、太陽からの熱が壁や窓から伝わって表面温度は30度以上。この日差しを受けた建物に蓄えられた熱こそが放射熱。放射熱は厄介なことに、蓄えられてから5時間後に放射されます。放射熱を抑えるためにも、夏の快眠方法はエアコンつけっぱなしです。
マンションで屋外は涼しく感じるのに、部屋の温度が一向に下がってくれないのは、昼間に溜め込まれた熱が時間差で室内に放射されることが原因。このため、夜の寝るころになって室内がものすごく暑くなってしまうという現象がおきるのです。
実際に、東京のあるマンションで測定された7月中旬の1日の温度変化を見てみると、昼間の外気温は最高で36.4度でしたが、徐々に気温は下がって朝方には24.1度になっています。
しかし、マンションの室内の温度はなんと30.8度のまま。放射熱によって、室内は昼も夜も高温状態となっていたのです。睡眠時にエアコンつけっぱなしにしないと、室内の温度を下げられません。
2016年に発表された研究でも、夜寝るときは昼間よりも薄着になっていて、しかも安静にしているために体から出る代謝熱も低いため、エアコンをつけっぱなしにして28度に保たれているときが、一番ぐっすり眠れているという結果が出ています。
具体的には良好な睡眠時間の割合を、設定温度26度と28度、そして冷房ナシの30度で比較。26度で約84%、30度で約83%でしたが、28度の場合は良好な睡眠時間の割合が約88%になったのです。
さらに、その睡眠によって被験者の翌日の仕事効率も上がったといいます。すなわち、夏の暑い夜はエアコンつけっぱなしで寝るのが快眠方法。そのときの設定温度は、28度がもっとも快眠できるということです。
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