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「超回復が嘘」といわれることがありますが、高い負荷を筋肉に与えると筋肥大して回復するのは誰もが経験したことがあるでしょう。ただし、一般的に知られている超回復の方法には、いくつかの嘘があるのも事実。なかでも、超回復でありがちな嘘が「筋肥大には筋肉痛がマスト」というものです。
筋肉はそのまま強くすることはできません。筋肉の組織を一度壊してコンディションを悪くしたうえで、適切な栄養と休養を与えることでより強く再生させる必要があります。それが超回復です。
そんな超回復でありがちな嘘が、超回復には筋肉痛が必要というもの。そんな超回復の嘘を信じて、翌日に筋肉痛が出るように追い込んだ人も多いでしょう。しかし、超回復に筋肉痛が必要なのは嘘です。
筋肉痛が生じるメカニズムは非常に複雑で、じつはよくわかっていないのが現状。ただし、痛みが出るというのは体のSOSサインであることは変わりません。筋肉痛が出るということは、靭帯や軟骨など周囲の組織にもダメージが残ります。
筋肉の超回復が早い一方で、靭帯や軟骨は新陳代謝が活発ではないため、一度痛めるとなかなか回復しません。超回復させるための筋トレは、中程度の負荷を10回ほど行うのがセオリーです。
なお、超回復には完全な休息が必要というのも嘘。最近の研究では、筋肉疲労を取り去るには完全な休息より、軽く体を動かしたほうがよいことがわかっています。というのも、筋肉疲労の回復には血液の循環が重要だからです。
血液の循環がよくなれば、筋肉の損傷部分に酸素が送り込まれて修復が促進されます。また、筋肉中にたまっている乳酸なども早く取り除くことも可能。そのためには、ウォーキングや軽いジョギングを1時間ほどゆっくり行うのがよいでしょう。
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