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腸内環境を改善してくれるスーパー食材が寒天。とはいえ、寒天の食べ方といっても、思い浮かぶのは糖質が多くなりがちなフルーツのレシピばかり。そこで、寒天の名産地で見つけた、寒天のカンタン摂取法を紹介しましょう。糸寒天を水で戻して、味噌汁に入れるだけでも十分においしく食べられます。
寒天の摂取法を探しに向かったのは長野県。長野県の平均寿命は男性80.9歳、女性87.2歳という日本一の長寿県です。そして、長野県は寒天の生産量は2位の東京都に圧倒的な差をつけてダントツの1位。こちらでは古くから寒天が食べられています。とはいえ、長野県には寒天の原料となる海藻がとれる海がありません。
この不思議な現象は寒天の誕生と関わりがありました。江戸時代、京都の旅館の主人が海藻を煮詰めて作るところてんを誤って大量に作ってしまい、冬の外気に放置。すると、自然に凍結と乾燥を繰り返して寒天になったといわれています。
その後、その製法が長野県に伝承。諏訪地方の寒暖差の激しい気候が寒天旁に合っていたため、海のない長野で寒天の生産が発展していきました。地元の人に話を聞いてみると、寒天は週に4日は食べるとのこと。便秘もないということから、腸内フローラの改善効果が推測されます。
寒天は大きく分けて、角寒天・糸寒天・粉寒天の3種類があります。どれも熱を加えると溶けて、そのあと冷ますとゼリー状に固まるもの。また、角寒天や糸寒天は水で戻せば、そのまま料理で使うこともできるのです。
寒天は匂いにも味にもクセがないため、どんな料理にも合う食材。水で戻した糸寒天を味噌汁に入れても楽しめます。また、ご飯に寒天を溶け込ますことも可能。腸内フローラの改善は意外に簡単にできるのです。
たとえば玄米に寒天を加えてご飯を炊くと、自然と寒天が溶けて玄米をコーティング。モチモチ感があって満腹感を感じるため、ご飯の量が減らせるのでダイエットにつながります。普通のお米に入れる場合は、お米2合に対して寒天を3~4gほど入れて炊くだけ。これで、いつもの白飯よりモチモチ食感が楽しめます。
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