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特定の病気の発症率が血液型で変わることが最新の研究でわかってきました。血液型で発症率が変わるのは心筋梗塞。O型の発症リスクがもっとも低いのです。同じように血液型で発症率が変わるのがエコノミークラス症候群。こちらも、O型はエコノミークラス症候群になりにくことがわかりました。
血栓などで血管が詰まっておこる心筋梗塞。その発症率が血液型によって変わることがわかってきました。2012年、ハーバード大学の研究結果によると、心筋梗塞の発症リスクが低かった血液型はO型です。
心筋梗塞は血栓などで血液の流れが悪くなって生じるもの。そして、O型は血管が詰まりにくいという特徴があるのです。
人類はそもそも、野山を駆け回って動物を狩ったり植物を採ったりしていました。そんな生活にはケガがつきもの。とはいえ、生命維持にとっては血液はとても大切なもの。このため血液にはすぐ固まる成分が含まれています。そして、O型はそれが固まりにくいという特徴があるのです。
血液型でエコノミークラス症候群の発症率が変わるという研究結果もあります。これは2016年に発表されたスウェーデンのカロリンスカ研究所の研究結果。約111万人の献血者を平均12年間調査しました。その結果、O型の人はエコノミークラス症候群になりにくいことがわかったのです。
O型の血液が固まりにくいという特徴は、O型の赤血球に血液型物質が何もないことに関係している可能性があります。その好例がマラリア。日本ではマラリアは滅多にありませんが、世界的にみるとマラリアの死亡率が一番多いのです。
マラリアの発症率も血液型で変わるもの。O型がかかりにくいのです。まだ仮説段階ですが、マラリアなどの病原体も血液型物質に似た物質を持っていると考えられます。このため、O型以外は同じ血液型物質と見なして感染しやすいのです。
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