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ネット依存とは、パソコンやスマホで長時間インターネットやゲームにはまり、日常生活に支障をきたすほど依存してしまうことです。厚生労働省の調査によると、2008年にはおよそ275万人だったネット依存者は、2013年には約421万人。わずか5年間で1.5倍以上に増加しているのです。
高校生のスマホ普及率は99.0%。ほぼ全員がスマホを所有しているといわれ、1日3時間以上使用している割合はおよそ5割にも上ります。ネット依存は、まさに新時代の病なのです。
しかし、なかには主婦や高齢者のネット依存も急増。そこには、ある共通のきっかけがあるといいます。就労者の場合は仕事を辞めたり、学生であれば長期休暇など、家にいる時間が急に増えることです。
時間だけはあるので、納得いくまでゲームをやり続けていると、1人の時間が次第に長くなります。すると、人とのコミュニケーションが億劫になり、ますます外に出なくなることに…。こうして、ますますゲームにのめり込むという負のスパイラルに入ってしまうのです。
ネット依存の治療は、複数でコミュニケーションを取りながら活動するのが基本。それまでのインターネットやゲームの使用を振り返ったり、その後にネットの使用を制御する方法をみんなで考えたりします。
ネット依存の負のスパイラルを断ち切るには、まず人とのコミュニケーションが大切。そのために、患者同士でその後のネットとの付き合い方をディスカッションしたり、病院内に併設されている体育館でスポーツなど、コミュニケーションが必要なネット以外の時間を過ごすようにするわけです。
現代社会が生んだ新たな病であるネット依存。細分化する専門外来だからこそ、救われる人がいるのでした。
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