足の静脈の弁が壊れると、血液が逆流して血管がふくらむのが下肢静脈瘤。放っておくと表面がこぶのように膨らんできたり、肌の色が黒ずんだりします。下肢静脈瘤の重症例としては、足の潰瘍があるのです。推定患者数は1千万人以上。下肢静脈瘤の治療はどのように行われるのでしょう?



下肢静脈の治療は入院が必要だった


これまでの下肢静脈の治療は、ストリッピング手術で血管自体を取り除くため数日間の入院が必要になるなど、患者への負担が大きいものでした。現在は、患者の負担を減らした新たな治療法があります。


詰まった血管を焼いていくレーザー治療です。実際に下肢静脈瘤のレーザー治療を受ける、34歳の女性の症例を見てみましょう。立ちっぱなしの作業が多いという女性は、3年ほど前から足のかゆみがひどくなりました。


そして、多いときは週に3~4回、朝方に足がつるように…。30代以上の女性の6割に疑いがあるという下肢静脈瘤。男女比でいうと「2:1」で女性のほうが多い病気です。そんな下肢静脈瘤のレーザー治療を詳しく見てみましょう。


下肢動脈瘤の治療はその日に帰れる


手術の開始時間は午後4時31分。静脈瘤がある血管の中に、直径1.8mmの管を通していきます。内側からレーザーを患部に照射して、静脈瘤のある血管をふさいでしまうのです。ふさがれた血管は組織の一部になります。


そして、手術の終了時間は午後4時44分。わずか13分間です。足の状態を見てみると、手術前と比べて血管のふくらみがなくなっています。手術を受けた女性は「痛みはまったくない」と話すほど。手術を受けた感覚もないといいます。


手術が終わったら普通に歩けますし、次の日からはお風呂にも入浴可能。下肢動脈瘤の治療は、その日に歩いてきて歩いて帰れる手術なのでした。足がつる、むくむなどの症状が続いたら専門医に相談するようにしましょう。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 下肢静脈瘤はレーザー治療で患者負担が大幅軽減