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体幹トレーニングと聞くと、アスリート向けの筋トレプログラムを想像しがち。しかし、体幹トレーニングはふだんの生活の中で簡単に実践できます。その典型例が、正しい呼吸には体幹のトレーニング効果があるということ。どのようなメカニズムで体幹トレーニングの効果が出るのか見ていきます。
ふだん何気なく行っている呼吸ですが、これは肺が勝手に膨らんだり縮んだりしているわけではありません。呼吸筋と呼ばれる、さまざまな筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで呼吸が行われています。
呼吸筋は大きく分けて2種類。息を吸うときに収縮する吸息筋と、息を吐くときに収縮する呼息筋です。息を吸うときは吸息筋によって胸郭が広がって、息を吐くときは呼息筋によって腹部から吐き切ります。
大雑把に分類すると、吸息筋は胸まわりの筋肉、呼息筋はお腹まわりの筋肉。すなわち、呼吸にかかわる筋肉は体幹全体の筋肉ということ。体幹全体の筋肉を使うことで、大きく深い呼吸が可能になるわけです。
このため、ふだんから正しい呼吸を心がけることで、体幹トレーニング効果が期待できるということ。体幹の筋肉である背骨の脊柱起立筋や、お腹まわりの腹直筋や腹斜筋、腹横筋が鍛えられるのです。
とくに、しっかり吐き切ることを意識すると、自然と腹式呼吸になってきます。すると、お腹まわりの筋肉の稼働が一段とアップ。体幹トレーニング効果だけでなく、ウエストまわりをすっきりする効果が期待できるのです。
また、正しい呼吸を意識すると自ずと姿勢も正しくなります。ふだんから正しい姿勢で行動していると、やはり体幹の筋肉の中でもインナーマッスルが強化。さらに体幹トレーニングの効果がアップしていくのです。
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