肩甲骨あたりにハリを感じる人は、菱形筋が必要以上に伸ばされている可能性があります。菱形筋が伸ばされているということは、肩甲骨が外側に引っ張られているということ。外側に引っ張られた肩甲骨によって肩が前に出てきます。すなわち菱形筋のハリは猫背になっているサインなのです。



菱形筋が衰えると猫背になる


菱形筋とは肩甲骨と背骨をつないでいる筋肉です。肩甲骨を内側に引き寄せて、胸を張るような動作に使われます。菱形筋は体の表面から手で触れることができないインナーマッスルです。


菱形筋が衰えてくると、肩甲骨の内側と背骨をつなぎ止めるのが困難となり、肩甲骨は外側へと開いてしまいます。ここで肩甲骨は背中の骨とはつながらずに、宙に浮いた状態です。


外側に開いた肩甲骨は自然と背中を丸くします。丸くなった背中は肩を前へ押し出すこととなり、結果的に猫背となってしまうのです。このように菱形筋が衰えると、猫背になりやすくなってしまいます。


菱形筋を鍛えると猫背が解消


菱形筋の衰えによっておこる猫背は、歩くときの手の平の向きがサインになります。というのも、肩甲骨が外側に開くと腕の骨は内側に向きます。すると、手の平が後ろを向いてしまうのです。


また、手にバッグを持って歩いたときに、頻繁にバッグが足に当たることも猫背になっているサイン。本人はバッグを体と平行に持っているつもりでも、腕が勝手に内側を向いているため、バッグが斜めになって足に当たるのです。


こうした猫背は、菱形筋を鍛えることで解消できます。菱形筋の筋力が戻れば肩甲骨を内側に寄せられることになり、丸まった背中も自然と元に戻るというわけ。菱形筋の筋トレで猫背は解消できるのです。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 菱形筋のハリは猫背になっているサインだった